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好き?×5 ページ7

谷崎「太宰さんが赤くなってる…」

乱歩「珍しいねぇ。二人とも赤くなるなんて」

ナオミ「赤くなるお姉様も可愛らしいですわ」



貴方「太宰…恥ずかし…」

太宰「さっきの仕返し」

貴方「狡い…」

太宰「誰のせいだと思ってるのさ…」

国木田「おい、社内でイチャつくな。他所でやれ」

太宰「…ちょっと外の空気吸ってこようか」

貴方「行ってきます…」

太宰の手に引かれて探偵社を出る。

まだ離してくれない。
恥ずかしいけど何処かやっぱり嬉しい。
誰だって好きな人にされたらそう感じるんだろう。

引かれる儘付いて行くと下の階のうずまきについた。
とりあえず席に座り珈琲と紅茶を頼む。
でも手は離してくれない。

続く沈黙。

聞こえるのは外を走る車の音だけ。
でも居辛い沈黙じゃない。心地良い沈黙。言葉がなくていい空間。


太宰「ねぇ…好きだよ」

貴方「…知ってる。私も」

太宰「…でもね、今日程当たりが強いと流石の私でもちょっと傷付くなぁ」

貴方「ごめん」

太宰「まぁ素直になれないのはよーく知ってるから良いけど」

貴方「素直になれないんじゃなくてつい考えないで言動に出ちゃうの。直そうとは思ってる」

太宰「そう…」

私は出してもらった珈琲に砂糖を溶かしながら隣に座る太宰の表情を気にした。
恥ずかしさもあって見れるわけないんだけど。
少しして手が離されたかと思うと小さな声で話し出した。

太宰「……Aさ、苦手でしょ。私のこと」

貴方「えっ?」

予想してなかった言葉に驚いて太宰の方を見る。
彼の目線は彼の飲みかけの紅茶の中に落とされていた。
だから私もぼーっと手元を見て彼の声に耳を傾けることにした。

太宰「いや、正しくは苦手だった。でしょ?」

貴方「…いつの話?」

太宰「小さい頃とかまだマフィアにいた頃とか」

貴方「…どうしてそう思うの」

太宰「避けられてたなぁって。思ってね」

貴方「……」

間違ってはいない。
でも避けてた何てもんじゃない。

太宰「もし今もだったら何で私と付き合ってるのかなって」

貴方「今は違う。でも昔は本当に苦手だし嫌いだった」

太宰「やっぱり。まぁ無理に聞こうとは思わないよ。今そうじゃないならそれで良い。話す気になったら言ってくれればいいし、言いたくなければ言わなくてもいい」

貴方「…わかった」

別に話したくないわけじゃない。
でも言うことで彼が変わってしまうなら言いたくない。

今は今の彼が好きだから。

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設定タグ:文スト , 太宰治 , 紅野   
作品ジャンル:恋愛
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自殺したい - 返信ありがとうございます!!私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中3の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…!最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…! (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き。。 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな!! これからも頑張ってください! 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます!!! (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください!応援しております! (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅野 | 作成日時:2017年8月25日 23時

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