好き？×３３ ページ37
太宰「もし君の借金が無くなったら、私の苗字貰ってもらえるかな」
貴方「えっ…？」
それって、結婚……だよね。
太宰「そういう事だろう？籍を入れてしまえば君の借金は私達の借金になる。それが嫌で昨日、予定はないって言ったんだろう？なら簡単な話だ。無くせばいい」
貴方「……それが出来たら、そんな事が許されるなら凄く嬉しいけど、簡単な話じゃないよ」
太宰「A、私ね、預かり物をしてるんだ」
貴方「…預かり物？」
太宰「そう。君がどうしてもお金に困った時に渡してほしいって」
そう言って渡されたのは少し厚みのある茶封筒。
裏に記されていたのは私の唯一の相談相手で、全てを話せた男の名前。
��織田作之助��
貴方「何で……。何で織田さんは太宰に…」
太宰「織田作は君のことをよく知っていたし、妹の様に可愛がってた。それに加えて私のこともよく知っていた。勿論、私が君のことを好きだってことも知っていた。よく言われたんだ。好きなら守ってやれって」
貴方「彼は…太宰が私の側にいる事を見越して…」
太宰「そうかもしれないね」
織田さんはあまり多くを語る人じゃなかった。
今思うとあの頃不安定にならなかったのは織田さんが話を聞いて、助けてくれたからかも知れない。
借りた物を何も返していないのに彼は亡くなった。
お金も、時間も借りた。でも何一つとして返せてないんだ。
茶封筒を開けると二つに折らさった紙が一枚と決して多いとは言えない額のお金が入っていた。
紙を開くと彼の字が見えた。
貴方「……これ何時預かったの」
太宰「織田作が死ぬ少し前」
貴方「……そう。……あのね、太宰。私がノワールを思いのままに動かさない理由ってね、織田さんなの」
太宰「織田作が？」
貴方「変わりたいなら自分の力でやってみろって、言われたの。だからやらないの」
太宰「……銃を持てば人格が変わり、異能を使えば周りを魅了する。血濡れた神の使い、白い殺人鬼とまで謳われ恐れられた君が、ね」
貴方「冷酷で血も涙もない歴代最年少幹部がよく言うわ」
太宰「お互い様じゃあないか」
貴方「ううん。私は追いつきたかったの。太宰と中也に。羨ましかったの認めてもらえてるのが。追い越すには殺ししかないと思ったの」
でも違った。
自分にできる事を探してなかっただけだった。
昔の私は自分の異能を過信し過ぎていた。
そのせいでノワールは私にべったりなのだ。
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自殺したい - 返信ありがとうございます！！私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中３の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (
レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…！最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き｡｡ 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな！！ これからも頑張ってください！ 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます！！！ (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください！応援しております！ (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年8月25日 23時
