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プロローグ:今まで ページ1

いろんなことがあった。


ずっと信用していた“親”が本当の親じゃなかったこと。

理由のないいじめにあっていたこと。

天月くんが毎回助けて、慰めてくれたこと。

歌詞くん、まふくん、アンクくん、はしやん、コニちゃんたちと仲良くなったこと。

私の親が歌詞くんの親だったこと。

歌詞くんが双子の兄だったこと。

天月くんと結婚したこと。

子供が2人できたこと。



今幸せなこと…。



貴方「天月くん」

天月「ん?」

貴方「あたしたちが初めて会ったところから今までって全部覚えてる?」

別に一言一句間違えずにってわけじゃない。
大まかにどんなことがあったかってこと。

天月「全部は無理かなぁ。でも結構覚えてるはず」

貴方「そっか」

天月「いきなりどうしたの?」

貴方「昔のこと思い出すのも悪くないかなぁって。都合のいいとこだけなら」

できればみんなに迷惑かけてたところはあんまり思い出したくない。

天月「俺はあんまり思い出したくないかなぁ。A泣いてるとこが多いから」

貴方「あたしが泣いてるのいや?」

天月「辛そうなのがいや」

こうやって、何年経っても気遣ってくれる。
結婚しても天月くんの性格は全くと言っていいほど変わらない。
ずっと優しいまんまだ。

貴方「そっか//」

天月「なんかAのクッキー食べたいなぁw」

チラッとこっちを見て言ってくるあたり昔と変わらず嫌とは言えない。
ずるいけど可愛いとさえ思える。

貴方「ちょっと待ってねww」

天月「うん!」


ここからはあたしの、あたし達の過去の話を少しずつしていこうと思う。
まだ言ってないこと、見せてないことたくさんあるから。







ちょっぴりあたしの辛い部分も見せながら。

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設定タグ:歌い手 , 天月 , 伊東歌詞太郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:紅野 | 作成日時:2016年1月20日 22時

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