【鬼滅の刃】【伊黒小芭内】絶対貴方を助ける

【18話】 ページ18

次の日の朝が来る。
清志郎に起こされ、巳宵は起きる。


「起きろ、巳宵」
「…？おはよう…兄さま」


寝ぼけているのかふにゃっと笑う巳宵に清志郎はとてつもなく愛くるしくなるが、起こさなければならないので起こし続ける。


「巳宵…！起きろ！……巳宵」


とうとう目が覚めたのか起きだした巳宵。


「…！兄さま、おはようございます」
「あ、起きたか…じゃあ、早く準備しろ。行くぞ」
「え…あ、はい…！準備するね」


いそいそと準備をしだす巳宵を確認し、朝餉を作りに行く清志郎。

準備ができたのか、居間へ入ってくる巳宵。
清志郎も朝餉を作り終え、既に配膳されている。

二人とも食べ終え、蝶屋敷へと向かう。

蝶屋敷に着き、大きい門に驚き、恐る恐る声をかける巳宵とそれを眺める清志郎。


「こんにちは…」
「…？はい、どなたでしょうか？」


初めて見る巳宵に怪訝な顔を示す蝶屋敷の女の子。
清志郎は彼女から見えない位置にいたため、少しずれて声をかける。


「久しぶりだな、神崎」
「…！あ、累月清志郎さん…こちらがあの妹さんですか？」
「あぁ、そうだ！それで胡蝶“しのぶ”はいるか？」
「はい、こちらです」


蝶屋敷の女の子もとい神崎アオイは慌ただしく案内を始めた。

いくつもの病室を通り過ぎ、一つの部屋に行きつく。
アオイは扉をたたく。


「しのぶ様、累月兄妹がお見えになりました」

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