受信メールpart3【赤葦京治】

68メール ページ8

｢Aせーんぱい！｣

｢あれ？
どうしたの？｣





授業を終えて、昼休み


いつもと同じように侑香とご飯を食べていると
中学時代の後輩だった子の姿


高校に入ってから何度か会って、その場で話すことはあったけど

わざわざ教室にまで来たことはなかった






｢先輩、急にごめんなさい！｣

｢いやいや、それは全然大丈夫だけど……
なにかあった？｣

｢あの、由佳里ちゃんと知り合いですか？！｣

｢……え？
まあ、普通に話すけど……｣

｢やっぱり……！
先輩、あの子から離れてください！！｣

｢……？
どうゆうこと？｣

｢あの子、先輩の前では大人しいかもしれないんですけど……
本当は、そんな子じゃないんです｣

｢そんな子じゃないって……｣

｢先輩がどんなイメージもってるかわかりませんけど
クラスのボス的存在です！！
多分先輩のこと、利用する気ですよ｣

｢利用って……
私を利用してもいいことないでしょ？｣




私は、クラスの中でも派手系な子でもない


特に利用しても意味がないと言える


本当に由佳里ちゃんが……？





｢と、とにかく気をつけてくださいね！！｣




そう言って、階段に向かって歩き出した

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