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部屋に響くノック音
返事をすると入ってきたのはエーミールだった
『何だ。』
em「以前書庫があると仰っていたので、行ってみたくて･･･。」
確かに案内すると言ったな
言ってしまった以上、断ることはできない
『着いてこい。』
部屋を出て二階の一番奥にある書庫に向かう
元々なにもなかった書庫には暇なときに読んだ本を適当に仕舞っていた
時間だけはあったからいつの間にか部屋は本で埋め尽くされていた
久しぶりに書庫の扉を開ける
禄に掃除もしていなかったから埃っぽい
『･･･汚れてはいるが本を読む分には問題ないだろう。ここにある本は好きにしていい。』
em「え、いいんですか？」
『どうせもう読まない本だ。じゃあな。』
em「あ、あの！」
エーミールを置いて部屋に戻ろうとしたら呼び止められる
『何だ。』
em「先ほどは申し訳ありませんでした。」
『何のことだ。』
em「コネシマさんが･･･」
『･･･何故それをお前が謝る。』
恐らくさっきのひとらんらんの件だろう
トントンもそうだったが、何故誰かの代わりに他のやつが謝るんだ
私には理解が出来ない
em「何故と言われても･･･仲間が失礼なことをしてしまったから、ですかね･･･？」
エーミールは当たり前だと言うように答える
彼等の言う当たり前は私にとっては理解できないことばかりなのだろう
まぁ理解したいとは思わないだろうが
困ったように笑うエーミールを置いて部屋に戻る
机の上に置いた資料を手に取り、準備をする
善は急げだ、今日中に始末してしまおう
必要なものをもち館を出る
彼等には何も言わなかったが私が外に出たことくらい気づくだろう
依頼主から渡された資料に記載された場所には始末対象であろう商人がたむろしていた
武器は持っていたが使い慣れてないようで、一瞬で仕事は終わった
可笑しい
こんな奴らに私を向かわせるのは明らかに可笑しい
他にいないか辺りを確認するが他に怪しいやつはいなかった
やはりあの女には何かある
情報屋に頼んで詳しく調べて貰おう
馬を走らせて館に戻る
着く頃には日が沈み、辺りは暗くなっていた
不意に彼等の部屋の窓を見ると電気が消えていて真っ暗だった
日が沈んだとはいえまだ練るには早い時間だ
まぁ、今日は色々あったし早めに就寝したのだろう
館に入るためにドアに手をかけると中からバンッという銃声が聞こえた
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ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
