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tn「とにかくグルさんを助けん訳にはいかん。」
ni「そうやな、絶対助けんと。」
ci「でもどうやって助ければ…。」
その言葉に1度全員が黙った
どうすればいいのか、最善策を誰もが考え続けている
私の中には1つの策がはっきりと浮かんでいた
shp「侵入か、正面突破か…。」
sha「どっちも厳しいやろな。正面突破は絶対に無理や。」
em「…なんにせよ、私達だけではあの国を相手にするのは厳しいです。」
元我々国幹部は一人一人が相当な戦力になる人材だ
小さい国ならばこのメンバーだけでも十分滅ぼすことが出来るだろう
それでもグロル国には勝てない
グロル国も我々国と同じ軍事国家、それに加えグルッペン･フューラーの命を握られてる
迂闊に出ればグルッペンの命、加えて彼らの命もないだろう
彼等十数人と国ではどっちが勝つなんて分かりきっている
ht「ならどうする？」
sn「…どうしようも無いかもしれん。」
ut「グルちゃんを諦めるって言うん？」
tn「それだけは出来ん、絶対。」
トントンの頬を汗が伝っていくのが見えた
喉が詰まってしまうような沈黙が食堂を包む
誰もが次の言葉を探しているように思えた
誰もが思考することをやめずにずっと最善策を探し続けている
恐らく彼等には最善策を思い浮かべることは出来ないだろう
前提として彼等には誰かを犠牲にするという思考が無い
あったとしてもそれを選択肢に入れようとしないだろう
短い時間ではあるが彼らを見てきたから分かる
グルッペン･フューラーを助け出す方法は確かにある
それは誰か一人が国王、及び警備の兵士の視線を上に向けること
つまりグルッペン･フューラーのいる地下牢から全員の視線を王の部屋へと向け、その間に彼を救出する
それが今できる最善策だろう
地上1階からの侵入後、監視カメラを破壊しながら兵士を挑発し上へと逃げることが出来れば無事にグルッペンは救い出せるはずだ
これが彼等には思いつかないだろう私が考える最善策
と言っても私も作戦を立てる能力が高い訳では無い
今まで対象を始末すれば終わりだったから
これが確実に上手くいく確証は全く無い
だが今はこれしかない
彼等には誰かを犠牲にグルッペン･フューラーを救出する方法は思い浮かばない
だからその役目を私がやってやる
これは私の目的を達成するための策でもある
息が止まりそうな程の沈黙を押しのけて口を開いた
『私が囮になろう。』
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ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
