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『…なるほど、流石だな。』
銃声が聞こえた先に向かうとそこには先程まで生きていたであろう4体の亡骸と赤く染ったゾムとトントンがいた
私はその亡骸に近づく
久々に人を殺したであろう2人はなんとも言えない表情を浮かべていた
tn「Aさん、これは、その…。」
『…あまりにも簡単でくだらない仕事だったが、本当の目的はこっちだったか。
お前達に武器を渡しておいて正解だった。流石元軍人。』
独り言のように呟く
綺麗に脳天を撃ち抜かれた死体と喉元を切り裂かれた死体は恐らく一瞬で息絶えたであろう
服のポケットを漁りこれの身元を証明するものがないか探す
一通り探し終えて徐々に冷えてきた血液を服の裾で拭い、死体の服を掴んで持ち上げる
zm「…なんとも思わんの？」
『思わないな。』
進めようとした足を止めて彼らの方へと振り返る
『仲間を守るためだろう。綺麗な理由だ。』
とりあえず死体を窓から外に投げ出す
玄関まで持っていくとその間に血が滴って片付けなければいけない箇所が増える
未だにその場に足を止め口を開けたり閉じたりして、行き場の無くなった言葉を喉に詰まらせているようだった
『…何も気にする事はない。だからさっさとそれを流してこい。』
彼らの体に着いた赤を指さして言う
身体に付着した血液ほど不快なものは無い
徐々に、徐々に、温もりを失っていくそれは奥底に隠した私の罪を引き出してくる
風呂場に向かった2人の背中を見て、さっさと処理をする
流石に重労働だったのか、体が酷く重たい
処理を終えて館に戻るといつもは彼等が眠りにつく時間のはずなのに彼等の部屋の電気はついていた
まあ侵入者がいたんだ、そう簡単には眠れないだろうな
窓からの視線を感じながら館に入り部屋に戻る
おそらく彼等が私の様子を伺っているのだろう
紅茶をいれて椅子に腰掛ける
それにしても侵入者の目的はなんだったのだろうか
標的が彼等である可能性は低い
元我々国幹部がここにいるということを知っているのは情報屋くらいだ
だとしたら狙いは始末人か
私を殺して何がしたいんだか分からないな
自分で考えるより情報屋に調べてもらった方が速いな
紅茶を飲みながら今日使った物の手入れをして寝る準備をする
明日以降は特に予定がないことを確認してベッドに横になった
未だに鼻の奥に残る甘い、甘い匂いに気が付かないふりをして
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ライ - すごく面白いです！すごく大好きです！主さんのペースでこれからも頑張ってください！ (2022年3月27日 22時) (
レス) @page9 id: 9516bfdddc (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品リメイク前から大好きです！これからも応援しています！！ (2022年3月10日 0時) (レス) @page1 id: 4f425976bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2022年3月9日 23時
