173話 ページ34
ｽﾊﾟｰﾝ
『ただいま戻りました！』
加「おかえり〜！見習いは来た？？」
『はい！椿さん、自己紹介をお願いできますか？』
襖の後ろに隠れた椿が皆の前に出た。
椿「初めまして！川口椿と申します！2週間よろしくお願いします！」ﾍﾟｺｯ
周りから「宜しくね！」との声と拍手が響き渡った。
周りを見渡した椿は、ふと瑠衣に目が止まった。
椿「あの子は…？」
刀剣の顔と名前を全て覚えている椿は記憶にない瑠衣の顔を見て首を傾げた。
『あ、その子は私の弟の瑠衣です！瑠衣、自己紹介して？』
弟「ぁ…A…瑠衣です……。」
椿「(弟…ふーん)瑠衣くん、宜しくね？」ﾆｺｯ
瑠衣は人見知りが発動したのか、すぐに一番近くにいた和泉守の後ろに隠れた。
『ご、ごめんなさい。少し人見知りでして…』
椿「…全然いいわよ？私こそ急にごめんなさいね。」
気分を害していないことに安心したAは本丸を案内すると提案した。
椿「私、他の皆とも仲良くなってみたいわ！もしそっちがよければ、刀剣の誰かに案内してもらってもいいかしら？」
少し不安そうに、かつあざとく聞く椿にAは顔を赤くしながら快く了承した。
加「じゃ、ここは初期刀の俺がするよ！主はゆっくり休んでね！」
『清光、ありがとうございます！！』ﾆｺｯ
加「いいよー！その代わり、後でご褒美ちょーだい？？」
『ふふ、もちろんです！』
やったあ！と嬉しそうにする清光は安定を無理やり引っ張って、椿の案内に行った。
遠くから「離してええー！」と抗う安定の声が広間にまで届き、全員苦笑いをした。
三「(あの霊力…)」
石「三日月さん」
青「やはり気付いたかい？」
そんな中、3人だけが難しい顔をしていた。
三「偽りの霊力…だな。」(ﾎﾞｿｯ)
石/青「「……」」ｺｸｯ
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作者名：めい | 作成日時：2020年7月4日 19時
