幼稚園児の弟と2人でブラック本丸に行きました！肆 (ページ30)

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169話ページ30

『んーどこだろう……あ！いた！！一期様ー！』

一「！主殿？」

やっと見つけた！！

三「主よ、そんなに急いでどうしたのだ？」

『こんにちは、三日月様！一期様を探していたのです！もしかして、お取り込み中でしたか…？』

もしそうだったら、超迷惑だったんじゃね？

三「なに、世間話でもしておっただけだ。大したことじゃないぞ。」

よ、よかった！

『すみません、すぐ終わりますので！一期様、これどうぞ！』

一「こ、これは…」

渡したのは手作りのクッキー！

『一期様のおかげで瑠衣と仲直り出来ました！本当に感謝してます！！クッキーはお礼です！』

一「お礼だなんて、とんでもないですよ！」

『いえ、本当に感謝しているのです！そのクッキー、弟たちとご一緒に食べてください。』ﾆｺｯ

一期様は弟思いだから、皆で食べたいはずだと思ってたくさん作っておいたんだ♪

一「…ありがとうございます。ではありがたく頂きますね。」

『はい！では失礼しま…あ、三日月様、お茶もう無くなってますよ？新しいの入れてきましょうか！』

三「すまんな、では頼む。」

『はい！すぐ持ってきますね！』ﾆｺｯ

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一「まさかお礼の品を頂くとは…しかも弟たちの分まで…」

三「はっはっはっ。主らしいな。」

一期は申し訳なさそうにしながらも、少し嬉しそうに貰ったクッキーを眺めていた。

一「たまに体壊さないか心配になりますな…。いつもあんなに動いて…」

3食必ずお手伝いをして、短刀たちと遊んでくれて、内番の手伝いもする。

更にはこうして何かを作ってくれたり、人数が多い分たくさん動いている。

一期はそんなAが体調を崩すんじゃないかとはらはらしている。

三「そうだな…。主にも少し休ませないとな。おお、帰ってきたようだな。」

『お茶入れてきました！ついでに茶菓子も持ってきましたので、よかったらどうぞ！』

相変わらずの十分すぎる気遣いに2人は苦笑いをした。

一「主殿も一緒にお茶しましょう。」

『え？そ、そんな、私は』

三「いいではないか。ほれ、」

無理やりお茶を渡され、Aは戸惑いながらも受け取った。

一「茶菓子も美味しいですよ。」

『あ、ありがとうございます！』

三「少しじじいの話に付き合ってくれぬか。」

『あ、はい！勿論です！』

何としてもAを働かせたくない2人だった。