幼稚園児の弟と2人でブラック本丸に行きました！肆 (ページ26)

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165話ページ26

一「どうかなさいましたか？」

弟「あ、え、えっとぉ…うぅ……」

一期お兄さんに言えないよぉ…わがままな子って思われちゃう…

一「……そういえば、最近弟たちからよく主殿のお話を聞きますな。」

弟「え、お姉ちゃんの…？」

いきなり別の話になってビックリした。

一「はい。主殿と遊ぶことやお喋りが楽しいなどと色々報告してきます。」

……うん。知ってるよ。

お姉ちゃん優しいもん。皆と仲良くしてること知ってるもん……。

一「それで、どんな話をしたのか気になって聞いてみたんです。…瑠衣殿、どんな話だと思いますか？」

弟「え、あ、うーん……わからない…」

一「瑠衣殿のことですよ。」

…え、僕！？

弟「ぼ、僕のお話ってなに！？」

一「色々と主殿が話しているらしいですな。昔の瑠衣殿のこととか、瑠衣殿の好物とか…」

僕の、お話……。

一「私から話を聞くより、直接聞きに行った方が早いかもしれないですね。」

弟「ちょ、直接？？」

一「偵察ですよ」

一期お兄さんはしっーのポーズをしてそう言った。

一「ほら、そこにいますよ。」

お兄さんと影に隠れてお姉ちゃんのことを見た。その隣には厚お兄さんと後藤お兄さんがいた。

ーーー！

ー？ーーー！

…楽しそうだな……

一「瑠衣殿、よくお話を聞いてみてください。」

弟「？？うん」

お姉ちゃんたちの会話が聞こえるように集中した。

後「大将は何か無いのか？？？」

うん、聞こえる。

『ん～そうですね。…あ！そういえばよく瑠衣を連れて夏祭りに行ったことあります！』

弟「！！！」

ほ、本当に僕のお話してる…

厚「お！夏祭りかー！！」

後「金魚すくいとか！！」

『ふふ、もちろんやりましたよ？あとは射的とか、わたあめも一緒に食べましたね！』

お姉ちゃんと2回くらい夏祭りに行ったことある。すごく楽しくて、お姉ちゃんと美味しいものも沢山食べたんだ。

『1度だけ、瑠衣とはぐれてしまった時があったのですが、その時は本当に焦りました』(苦笑)

後「そ、それどうなったんだ！？」

『もちろん見つかりましたよ！人気のない所で蹲って泣いてて、瑠衣と呼んだ瞬間すごい勢いで抱きついてきたんです。』ｸｽｯ

むっ、あの時は怖かったんだもん！笑わなくても…

『あの時……見つかった時、改めて弟の大切さを感じました…』(微笑)

た、いせつ…？