第2話 ページ2
スパッ。
ボールがネットにはまる音が響く。
青峰「っし！オレの勝ちっ！」
体育館へ戻ると，青峰と涼太が1on1をしていた。
点数は見えなかったけど，青峰がガッツポーズしているから，青峰が勝ったらしい。
黄瀬「……っ，悔しいっス……」
額から頬へ汗を滴らせながら，悔しそうに顔をしかめる涼太を見つけた。
青峰「へっ，オレに勝とうなんざまだまだなんだよ！」
緑間「青峰，黄瀬を挑発するな」
クマのぬいぐるみを片手にそう冷静に言ったのは真ちゃん。
つか，クマってかわいいな，おい。
首元に水色のリボンつけてるし……。
今日のラッキーアイテムか？
紫原「黄瀬ちん，顔拭いた方がいいよー。はい」
むっくんが涼太にタオルを差し出す。
黒子「……」
あれ，黒子は沈黙？
赤司「今日の練習はここまでだ」
冷静だな，うん。
桃井「きーちゃんーっ！Aちゃん戻って来たよー！」
うわわわっ，さつき！叫ばないで！
黄瀬「……Aっち」
ズカズカ詰め寄って来る涼太。
あれ？何か怒ってる……？
A「り，涼太？どうしたの？」
黄瀬「トボけてもムダっスよ！また男子に告白されたらしいじゃないっスか！」
ええっ!?なぜバレた!?
黄瀬「黒子っちが見ていたらしいんスよ。Aっちが体育館に来る前に同じクラスの男子から呼び出されていたって」
黒子裏切ったな！
黒子「Aさんが気付かなかっただけです。ボクはちゃんと声をかけました」
嘘だ！
黄瀬「もうっ！オレ嫉妬でどうにかなりそうっス！青峰っちにも負けるし！」
A「ちょっ，それは私には関係ないでしょ！」
黄瀬「大アリっス！練習に全然集中できなかった！」
そこまでヤキモチ焼いてくれたの……？
桃井「まあまあ，きーちゃん。そんなAちゃんを責めないで！Aちゃん，ちゃんとフったから！」
フるしかないでしょ。
黄瀬「……当たり前っスよ，そんなの」
そう言って涼太はそっぽを向く。
黄瀬「……オレ以外のヤツを好きになるなんて，許さない……あり得ないっス///」
誰かを好きになるのは私の自由だけどね。
A「涼太，そんな怒らないでよ。ちゃんと私は涼太を見てるから……」
ヤバッ，めちゃくちゃこのセリフ恥ずい///
だけど，涼太は嬉しかったのか，顔をほころばせた。
黄瀬「……ちゃんとオレを見てろよ」
もちろんだよ……///
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続く
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作者名：ルナ | 作成日時：2014年1月28日 21時
