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45.してみたい ページ46

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「んー…動かないでよAー」


「は、はい、すいません…」




あれから、何事も無かったかのように、日常を過ごし。


いつものように、夜、抱き枕にされているところである。



「今日はよく頑張ったね」


よしよし、とセフンさんは私の頭を撫でる。


「い、いや…私は何も…」


「ううん。助かったよ」



顔にかかっている私の前髪を耳にかけるように、そっとセフンさんの長くて綺麗な指が頬を添う


「Aは、人のことを偏見とかなく公平に見る目があると思うよ」


「え…?」


「今日のお客さんのこと、パッと見で決めつけずにさ、あんなにかっこ良くなれること、見抜いてたじゃん」


頭をまた優しく撫でるセフンさんの手…褒められながらだと、心地いい。


「Aの良いところだと思うよ」


定期的に私のことを褒めて、自己肯定感をあげようとしてくれる。


本当に優しくて、かっこいい。


「セフンさん…」


「オッパ!」


「あ、セフニオッパ…」


「もう…何回指摘したら覚えるの!」


セフンさんの撫でていた手が、私の頬をむにっと抓る。


「ご、ごめんなはい…つい、なれなくて…」


「ふふ、可愛いから許す」


ちゅっ、と頬にキスしてくるセフンさん。


「今日はしっかり寝ようね。ま、明日も特に予定無いけど!」


ぎゅーっと抱き締められて。




…やっぱり、好きだよ。



予定が無くても、あなたと一緒にいれるなら…



欲を言えるなら、恋人らしいことをしてみたい、と思ったり、するけど…。



『もっともっとって思うのは、自然なことだよ』


『自分の気持ちを否定したり、しないで』



…私は、セフン、さんと…






『Aちゃんさ、セ ックスに興味ある?」







…いやいやいやいやいや!!!



やましいこと考えすぎだって!!




あ、これ自分の気持ちを否定して…



ううん、否定しないとダメな感情もあるでしょ!!!





「んー、A、動かないでってば…」


「ご、ごめんなさい…」



あんまりくっついてると、変な気起こしちゃうんだけど…!




…でも、セフンさんは至って普通だし。



そりゃそうだ。女として見てないもん。




「はぁ…」


「どうしたの、Aちゃん。またため息ついてる」


「…いえ、疲れてるだけです。早く寝ましょ」


「…うん、そうだねーおやすみー」



ふにゃふにゃと柔らかく笑って寝るセフンさん。



…気が抜ける顔。寝よう。


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作者名:LUKE | 作成日時:2020年10月6日 22時

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