102.I don't care… ページ8
《I don't care…》
川上｢コンビニとかよりましょうか?｣
送ってくれることになった川上さんが振り返る…
｢あ…はい…！お願いします…｣
私は膝に乗せたノートパソコンを…複雑な思いで見ていた…
まずは会社に挨拶…休日にもかかわらず…上司と人事担当が会社で待っていた…
あの写真がでた時は…会社のまわりにもマスコミやファンが来たらしい…
他の社員や…取引先などに迷惑をかけないためにも…と言い渡されたのは…在宅勤務…
もう…会社には出てこなくていい…そう言われた気がした…
川上｢Aさん?大丈夫?｣
川上さんが…心配そうに顔を覗き込んでいた…
いつの間にか…近所のコンビニについていて…２人で適当に甘いものやお茶を買い込む…
川上｢事務所の名前で領収書きっちゃおうね♪｣
明るい川上さんのおかげで…ちょっと気持ちが…軽くなりそうだった…２人で車まで歩いていると…
｢あの〜…｣
誰かに声をかけられて振り返った…
バシャッ……！？
一瞬何が起きたのか分からない衝撃が走った…
頭に飛んできたのは…生卵…
｢おばさんのくせに、調子にのりすぎなんだよ!｣
女の子の２人組が笑いながら走って逃げていった
川上｢Aさん…!?とにかく…車に乗って…｣
川上さんに押し込まれるように車に乗り込む…
川上｢ケガない…？あの子たち…店にいるときからこっち見てたのよね…｣
はぁ…と川上さんはため息をついた…
どう受けとめていいのか分からなくて…私は持ち合わせたタオルで…ぼんやりと髪を拭いていた…
川上｢ねぇ…？宿舎の方に戻ろうか？｣
それは…
｢いえ…大丈夫です…｣
こんな状態で戻ったら…ユノがどれほど驚いて…傷つくだろう…
こんな姿は…見せられない…
バックの中で…携帯がなった…ユノだ…
YN『A…？もう家についた…？』
仕事が終わって宿舎に帰ってきているらしい…
｢まだ…もうすぐ着くよ…｣
川上さんが…ちらっと私を見た…
YN『そう…大丈夫だった…？その…色々さぁ…』
私はゆっくりと息を吐き出した…
｢うん…大丈夫だったよ…心配しないで…｣
川上さんが…また私を振り返った…
｢もうすぐ着くから…また掛けなおすね…」
そうやって…電話をきるので必死だった…
ユノの優しい声を聞いていたら…もう…泣きだしそうだった…
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作者名：よーこ
| 作成日時：2010年11月16日 17時
