95.決心(from YN) ページ1
《決心(from YN)》
YN｢寒っ…｣
昨日…明け方まで屋上にいたから…風邪でもひいたかな…
仕事を終えて事務所にいくと…出てくるヒジンに遭遇した…
ヒジンは今度のツアーから外す…と吉田さんがいっていた…
そのことで呼ばれていたんだろう…
ﾋｼﾞﾝ｢ユノ…ごめんなさい…迷惑かけて…｣
胸がズキンと痛む…
YN｢いや…悪い…あんな記事になって…｣
ふっとﾋｼﾞﾝが笑う…
ﾋｼﾞﾝ｢相変わらずだね…ユノ…｣
ヒジンに確かめたかったこと…それを思い切って聞いた…
YN｢なぁ…俺たち何もなかったよな…？｣
ヒジンは驚いた顔をして…腕を組んで俺をじっと見つめてきた…
ﾋｼﾞﾝ｢どう思う…？｣
YN｢ない…どんなに酔っても…彼女を裏切ったりしない…｣
それが昨日…一人考えて出した結論…だから…そこに確証が欲しかった…
ﾋｼﾞﾝ｢ムカつくよ…ユノ…｣
ヒジンが近づいてきて…俺の首筋に手を伸ばした…
YH｢なんだよ…｣
ﾋｼﾞﾝ｢残念…もう消えてるねぇ…｣
何の話だ…？
俺はゆっくりとヒジンの手を離した…
ﾋｼﾞﾝ｢あんまり気持ちよさそうに寝てたから…ちょっといたずらしたの…ここに…｣
ヒジンは…トントンと自分の首筋をさしてみせた…
ここは…この間…Aが…
ﾋｼﾞﾝ｢彼女に怒られなかった…？｣
Aがここに…つけた跡…じゃなかったのか…？
ズキズキと頭が痛み始めた…
今日韓国に帰る…とヒジンは言った…
ﾋｼﾞﾝ｢韓国でもライブするんでしょ?待ってるから…｣
俺はヒジンの気の強そうな目を見つめた…
YN｢もう会わない…｣
ヒジンの眉間に深い皺がよって…じっと俺を睨み付けていた…
YN｢お前とは…もう会わないから…｣
ヒジンは一つため息をつくと…また俺を睨み付けてきた…
ﾋｼﾞﾝ｢ねぇ…ユノ…私…この間…分かったって言ったけど…あなたをあきらめるなんて言ってないから…｣
ヒジンはそういうと…出ていった…
その背中を見送って…俺も背中を向けて歩きだす…
昨日…屋上で…一晩考えて決心したことがあるから…
俺はマネージャーと社長の待つ部屋に向かった…
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作者名：よーこ
| 作成日時：2010年11月16日 17時
