【KZ】君と付き合うまでの十秒間 part．翼

君と付き合うまであと　2秒 ページ9

美門side







……。



…。







はぁ…。





あの後、大遅刻をしたんだけど、迷子の子を助けたとかなんとかでなんとか誤魔化した。





それにまだ新しいから許してもらえたけど。






あの子を見るたびに胸がドキッって鳴る。




この気持ち…って？







はぁ…分かんねぇ…。






もう聞いてみるか。




美「なぁ。」





若「なんだ？美門。」







美「何か、1人の女の子によく会うんだけどさ、見るたびに胸がドキッってするんだけど、

これって何だと思う？」





若「…。」



上「…。」



小「…。」



黒「…。」





え？




黒「美門、それは『恋』だと思う。」




こい…？



鯉？





恋？




いや、え？




え…？



そうなのか…？







若「なぁ、美門って天然なのか？((ｺｿｯ」



上「ピュアなんじゃね？((ｺｿｯ」



小「そうかもね…((ｺｿｯ」



黒「美門もようやく恋したのかな？((ｺｿｯ」




何話してるんだろ？




上「なぁ、お前が恋してる(らしい)相手、名前知ってるか？」





名前は…





立花彩ちゃん…だった気がする。





美「んーとね、立花彩って子。」





俺がそう答えると、黒木がニヤッとした。




え？なんだ？





黒「立花彩ちゃん、俺がナンパしたやつだね((ｺｿｯ」



上「いい加減ナンパすんの辞めろよ((ｺｿｯ」



黒「いや、何か悩んでたっぽいからさ((ｺｿｯ」



小「そうなの？((ｺｿｯ」



黒「で、いつも細川駅を通る男子を見る時にドキッってするらしい。((ｺｿｯ」



若「細川駅…ってさ…。((ｺｿｯ」



黒「ああ、美門が通る駅だ((ｺｿｯ」



小「こんな偶然あるの((ｺｿｯ」



上「ないだろ、多分((ｺｿｯ」




何話してんの？さっきから。




小「ま、告白でもしてみれば？」




は？




え、会って知り合ったばっかなんですけど。




若「小塚もいい事言うじゃん。」




上「小塚に関しては、いつもいい事言うけどな。」





黒「ああ。若武にも見習って欲しい所だ。」




若「はぁ！？ 上杉っ！黒木！貴様ぁぁ！！」




急に喧嘩始めんなよ…





美「俺、予定あるから先帰ってるから。」




若「あぁ！ アタック忘れんなよ！」





いや、何でしなきゃいけねぇーんだよ。




…でも、他の奴らに取られて欲しくは無いけど。

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