「暗殺者」から「護る側」へと

第２６話 ページ34

アカメに話したように全てを。

しかし、誤って友人を殺した事にした。

暗殺者と分かられてはいけない気がして。

話し終わった直後、コナミは複雑そうな表情をしていた。

「酷い話をしてすまない。でも、真実(ノンフィクション)なんだ」

顔が自然と下に下がる。

あまり、言いたくは無かった。

「サナエちゃんは、これからどうする気なの?」

ジンが問う。

「もう、答えは決まっている」

間をおき、顔を上げた。

「”変わりたい”。私が変わる為に、手を貸してくれまいか?」

その場にいる人間が口角を上げる。

「勿論」

「有難う」

つられて私も笑う。

こういう風に笑えるなんて、嬉しいな。

「じゃ、入隊手続きを行おう!」

「その前に講習じゃない?」

「身柄等はどうするんですか?本部に怪しまれるんじゃ･･･」

わんやわんやと話合っている。

「騒がしくてごめんね」

黒髪長髪の女が話しかけてきた。

「いや、私は愉快でいいと思うぞ」

「そっか。それは良かった」

ふふふと笑ってその場を立ち去る。

「サナエ!とりあえず身柄を決めるからこっち来なさい」

コナミが手招きをする。

「分かった」

大勢が集まる卓上へと身を乗り出した。

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