今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:17,397 hit
小｜中｜大
第１８話 ページ26
逃げた、遠くへ逃げた。
後ろを振り向きもせず、一心不乱に逃げ続けた。
思い出すたび辛くなる。泣きたくなる。
帰りたくなる。足を止めたくなる。
だが、私の体は言う事を聞かないようだ。前へ、前へと逃げ続ける。
森を、林を、町を、貧民街を駆け抜け、かれこれ３０分走り続けた。
近くにある岩に腰掛ける。
いつもはこのくらいで疲れるはずが無いのだが、重圧で心が疲れた。
朝になるのはまだまだ先だ。でも、来るかもしれない。
捕まらないように逃げる。それだけだ。
岩から飛び降り、再び走り出す。
走れば走るだけ時間が過ぎて日が昇る。何もしなくても時間は過ぎて日は昇る。
当たり前のことなのに恐ろしくなってきた。
･･･何時間走っただろう？
日はすっかり昇り、見覚えの無い場所に着いた。
「どこだろう?」
森の中、何となくだが人の気配がする。
･･･いる。感じだと２〜３人。他にもいるかもしれない。
足音を立てないようにまた走った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神楽 - 面白いヨ！続きが気になるネ！更新、頑張るヨロシ (2019年6月8日 22時) (
レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
ライ - 楽しく拝見させていただいています、待ってますね！ (2016年12月12日 22時) (レス) id: eea9319d2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：塩キャラメルパン x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jintann/
作成日時：2016年8月9日 21時
