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愛してる、なんて恥ずかしい言葉を言ってしまったから、今ならなんでも言える気すらしてくる。好きな人が私を好きなんてすごいことだ。侑司くんと付き合うことになって、改めて思う。





おめでとう──────────




とっても夜遅くて、もう朝に近い今。呼び鈴を鳴らしたのは心底楽しそうな侑司くんだった。侑司くんの『帰る家』がもうすっかりここになってたその日。西武ライオンズがパ・リーグ2連覇を決めた。侑司くんはすぐに私に抱きついてきて、酔ってるなぁって感じ。





「侑司くん、お酒臭いからシャワー」


「はいはい」



ちょっと不服そうな顔をして、でも素直に聞いてくれる。
よほどビールかけをしたのか顔が真っ赤。今日は早く寝ないとなぁ。

侑司くんはさっさとシャワーを浴びて上がってきて、1人でソファに座ってテレビを見てる私の隣にちょこんと座る。さりげなく手を重ねて、顔を近づけてくる。
なんだよ、と思って顔を覗き込むと優しく口付けされる。


少しそういう雰囲気になって、私は今女の子の日なんだって思い出す。





「今日は……」


「知ってるよ、しないから大丈夫」


「え?」


「薬、洗面所に置いてあったから」





ほんと、観察眼の鋭い男だ。侑司くんだって今日は特別な日だし、本当はしたいんだろうなって申し訳ない気分になる。





「心配せんでええから、Aの体調だけ心配やけど」


「私は大丈夫」


「じゃあ抱けへんかわりにいつもより暖めてあげる」


「……うん」








うーん、ごつごつしてる。ぎゅーってだきついてくる侑司くんはお酒のせいかいつもよりも幼い感じがして、いとおしかった。

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ちゃみ - お話惹き込まれて一気読みしてしまいました…!ドストライクで凄く好きです。素敵なお話をありがとうございます。いつかまた更新されることを願っています! (2021年5月6日 0時) (レス) id: d0e9746bc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2019年7月24日 22時

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