検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:6,037 hit

はじまり ページ2

side cn


「あった、、、、どうわのもり、、」




僕の目の前に広がる薄暗くて不気味な森。
自分で死ぬにはうってつけのこの森は、入ったら呪われるとか誰も帰って来れないとか半分は都市伝説みたいなものだった。


風に揺れる木々の音。
時々聞こえるカラスの鳴き声。




ほとんど賭けみたいなもんだったけど、
ちゃんとあるじゃん、どうわのもり。




「、、、よし。」



ここに入れば、僕は死ねる。







あの人から、逃れられる。





脱走なんて、今回が初めてだけど、見つかったらきっと、殺される。
だったら、このもりの奥に、絶対見つからない場所まで行かないと、と思った瞬間だった。









"...ブロロロロロロロロ"




少し遠くから聞こえる車の走行音。






「...っなんで、」





間違いない。あの人の車の音だ。
今日は仕事で遅くなるって言ってたはず、、
なんでバレた、?
服はちゃんとトイレで確認したし、監視カメラにもちゃんとコンビニに行くと告げてきたはずだ。
なのになんで、、?









_______靴、確認してなかった。




そうだ。この靴多分GPSついてるんだ。
そしたらこのもりの中入ってもそれで見つかってしまう。
見つかったら、またあの生活に逆戻り、、


そんなのいやだっ、!








僕は決死の思いでここまで来たんだ。
とにかくもりの奥に逃げないとっ、、、









奥に、奥に、奥に!!!!!









「おーーーーーい、ゆうりーーー!!どこに隠れてるんだあー?」









ほら。あの人の声が、すぐそこまで。









逃げなきゃ。奥に。









...あれ。なんであそこだけ明るいの、?
明るいと見つかっちゃうじゃんっっ!!
消さないと、あの光を。


そう思って近付いてみると、光を放っていたのはピンクの色をした小さな石だった。

「っはぁ、はぁ、、石、?なんで光ってるの、、? っはぁ、、」

とりあえず遠くに投げようと僕はその石を掴んだ。







「________っなにこの光?!?!」

あまりにも眩しく辺りを照らすその石を見たのを最後に、
僕の意識は途絶えた。

・→←Prolog



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , ファンタジー , 平成跳   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:光音 | 作成日時:2021年9月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。