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オリバー「お父様はずっとエレノア家の長男を可愛がっていた。確かに彼は優秀で素晴らしい人だった。でも国王と強い血縁関係があるわけじゃないのに。なぜ･･･。」
私を抱き寄せる腕の力が強まる。
私は胸騒ぎがしていた。
息がうまく吸えないのを感じた。
オリバー「だからね、そんなやつ消しちゃえばいいと思って。消したんだ。」
「それって…」
オリバー「そう、君のお兄さんをころしたのは僕だよ。」
不気味な笑顔で笑いながらそういう。
怒りよりも恐怖のほうが勝っていた。
オリバー「病気に見せかけてころすのは簡単だったよ。邪魔者はいなくなったし、これで僕が次の王になれると思った。
思ったのにさ、
まさか妹がいるなんて知らなかったんだよ。
しかもこんなに美しくて綺麗な女性だとはね。
ふふっ･･･」
オリバーは愛おしそうにAの頭を撫でる。
Aはただ恐怖に支配され抵抗が全くできなかった。
オリバー「僕が選んだネグリジェよく似合っているね。
僕のお嫁さんにふさわしい、こんな美しい人がいるなんて。
感動したよ。」
オリバーの１つ１つの言葉がAを縛りつけていく。
オリバー「だからね、君は殺さないで僕のお嫁さんにしようって決めたんだ。
安心して、やりたくもない国王なんてやらなくていいから。
僕がお世話してあげるから。
食事も
寝るときも
ずっと一緒だからね。」
Aを壊れ物のように扱い優しく頭を撫で
その頬にキスを落とす。
旗から見れば絵になる夫婦にでも見えるのだろうか。
Aには不快で不快でしかたなかった。
オリバー「逃げようなんて思わないでね？
逃げたら、
どうなるかわかってるよね？」
Aの首に手を当てがいゆっくりと力を込めていく。
「っ･･･っく･･･ぁっ･･･」
オリバー「ふふふっ、その苦しんでる表情たまらないなぁ…。
ふふっ･･･」
「ゃっ･･･めて･･･っ･･･」
意識が飛びそうなところでオリバーは手を放す。
オリバー「ふふっ、その顔たまらなく好きだなぁ。
愛してるよA。
僕のそばから離れないでね。」
オリバーはそっとAの唇にキスをしながらAに薬を飲ませた。
オリバー「安心して、よく眠れる薬だから。
おやすみ、僕のお姫様。」
こんなところで寝たらどうなるか不安だったが、
飲まされた薬の威力にはかなわなかった。
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作者名：Loulou | 作成日時：2022年9月22日 21時
