開久にいる女2 【今日から俺は！！】 (ページ7)

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7話ページ7

教師「お前が喧嘩始めたのって確か

中学の時、喧嘩したりして成績下げればどんな形であれ親に構ってもらえるって思ったからだよな。

でも忙しくて呼び出しにも応じず、家に帰っても怒られなかったんだろ。

で、そのまんま成績が落ちて開久に来たんだったよな」

貴女「そうだよ」

佐々木は中学時代、成績が悪くはなかった。

成績良くても親から褒められず

逆に悪くなれば自分も怒ってもらえるのではないか、と考えた。

成績が下がり、学校側は両親を呼び出そうとしたが、忙しくて学校には行けなかった。

それじゃあ、もっと悪いことをすればいいと考え喧嘩を始めた。

佐々木の中学校は少しグレている人がいたが、ツッパリと呼ばれる人たちはいなかった。

そんな学校なので、３ヶ月でトップに上り詰めることができた。

しかし、やはり両親は何も言わなかった。

やがて自暴自棄になった佐々木は成績は下がる一方だが、喧嘩は着実に強くなった。

そんな彼女がいける高校は開久しかなかった。

教師「私からご両親に話してみようか？」

貴女「だめ！絶対だめ！！
仕事の邪魔したくない。

ただでさえ仕事で疲れてるのに、私がわがまま言ったらもっと疲れちゃう」

教師「わがまま、ねぇ…」

佐々木は両親に会いたいという気持ちは、
自分の我儘なので、仕事で疲れている両親には言えないと考えている。

親に構って欲しい自分と邪魔したくない自分の両方の自分がいる。

彼女自身どうすればいいのかわからないのだ。