13話 ページ13
伊藤「え、コイツらは？」
京子「知らなぁい！」
伊藤「知らない？」
知らないわけないだろうというツッコミを心の奥底に秘めて、佐々木は目の前にいる人が自分の友達の京子なのか疑い始めた。
無理もない。
つい先程 実力を再確認したばかりの友達が、
いきなり現れた男の前では可愛いぶりっ子になったのだから。
京子「何で倒れてるのか…。
あ、この子がやっつけたの！」
男子生徒「えっ？」
そう言い下っ端にやられて所々血を流している軟高の男の子を指差した。
突然巻き込まれた彼は動揺を隠せなかった。
この空気に着いていける開久は誰一人としていない。
それは、佐々木も例外ではなく 未だに訳がわからず京子を見ていた。
伊藤「へぇ、お前 弱そうなのにやるな」
男子生徒「いや、僕じゃないです…。
そこのスケバンが…」
この状況で男子生徒がやったとは到底思えないが、二人の世界に入り込んだ伊藤は疑うことなく信じた。
男子生徒が真実を伝えようとすると、伊藤に見えないように京子が白眼をむいて来た。
その威圧的な態度に怯み 自分がやったと嘘をついた。
京子「私ぃ、暴力とかぁ、そういうの、絶対に無理だからぁ…、
だからぁ こういう状況ぉ…怖ぁい…！」
伊藤「京ちゃん京ちゃん京ちゃん！
泣かない泣かない泣かない！泣かないで泣かないで！
怖かったね、もう大丈夫だからね」
貴女「いや 誰だよ」
もう京子の豹変ぶりに着いて行けず、開久たちは完全に空気と化している。
そこでやっと口を開いた佐々木だが、二人の世界に入っている京子と伊藤に届くことはなかった。
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あかね(プロフ) - けーとせーばーさん» 遅くなりました。コメントありがとうございます！これからも更新頑張ります！！ (2019年7月7日 15時) (
レス) id: 6a4fa7f315 (このIDを非表示/違反報告)
けーとせーばー - やっほー！！これからも頑張ってね (2019年7月5日 6時) (レス) id: b099531090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかね | 作成日時：2019年6月22日 20時
