北山さんとの恋。2

. ページ23

.

そのせいで、抵抗できなくなっていると、









"31階です。"







　


突然エレベーターの音声が聞こえ、



ドアが開きだす。








.







『えっ…！！ちょっ！』




ばっと離れる私達。









.









びっくりした…


さっきの余韻と今のヒヤヒヤで

ますます心臓がバクバクする。








宏光のせいでこんなことになったじゃん…









.









「あっ！北山さーん！！」


「おう。」







すると、乗り込んできたのは、


わたしの同期の麻衣子。


すごく可愛いけど、宏光にいつも猛アタックしてて、

あんまり好きじゃない。








麻衣子に見られなくて、本当によかった……









.









「ねえ、今日空いてませんか〜？

ご飯でもいきましょうよ〜？」







私には目もくれないで、

北山さんしか見てない麻衣子。









「ははっ、また今度なー」


「え〜ケチ〜」



満更じゃなさそうな宏光にもムカつく。


キッパリ断ればいいのに。







.








「じゃあ、また今度絶対ですよ〜？？」


「はいはい。」





そうして、29階に着いたエレベーターから、

麻衣子が降りていく。









.









そもそも、宏光のせいで

こんなに危ない状況になったのに。

自分ばっかヒヤヒヤして、





本人は、わたしの前で麻衣子にヘラヘラしてて







ムカつく。

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す