３ Taiga ページ9
「お疲れ様でした」
時計の針が18時になることを伝えた瞬間だった
俺はコートハンガーにかかっていたジャケットを手に取り早々に部署を出ようとする
するとキリよく仕事が終わっておしゃべりしていた松村、樹、ジェシーが俺にお辞儀をひとつ
そして樹が笑顔でこちらへ
「京本さん、お疲れ様です！あのこれからみんなで飲みに行かないかって話してたんすけど
良かったら一緒にどうですか？」
「あー、悪い。今日急用入ってて行けない。また今度な」
片手でごめんと謝りながら再度お疲れ様でした、と言って部屋を出る
エレベーターに乗ろうとすると、他部署や他の階に勤めている人達の帰宅ラッシュがスタート
しょうがない、と俺はジャケットを羽織りながらエレベーター脇にある螺旋階段を下る
昼を食べたあと、父から聞かされた唐突の見合い話
電話ぶった切ったかと思えば昼休み終了直前にまた電話してきて
『ちゃんとめかしこんでこいよ』
と言われてしまったため、一時帰宅して着替えざるを得なくなってしまった
唯一の救いと言ったら、自宅が会社とホテルの中間地点にあるということだろう
30分でシャワー速攻浴びようと決心して、俺は帰路を急いだ
「うーん..」
風呂から上がり、パンイチで頭をゴシゴシ拭きながらクローゼットの中を見る
やべえ、俺フォーマルな衣装とかスーツしかないじゃん..
私服とかカジュアルすぎたりダボダボしてたり..
これ着てったら余計父に怒られるよなぁ..
黒以外の色合いのものといったら、紺とかライトグレーのスーツがある
でも、今日行くレストランは落ち着いたイメージがあるから明るい色は正直浮く
というわけで紺のスーツとそれに合わせた青のシャツを引っ張り出す
あともう少しインパクトが欲しいな..と思い、もう一度クローゼットに向き直る
すると、基本的に色合いが暗いクローゼットの中に1着だけ目にとまる色が
引っ張りだしてみると、1年前の誕生日に�眞呂�プレゼントしてくれた赤銅色のベスト
「お前はもっと派手さを持て！外見めっちゃ華あるんだからもったいないぞ」とかいって
「..あり、か。うん、ありだ」
スーツとベストを重ねて見ると、落ち着きの中に少しカジュアルさを織り交ぜた感じがした
グッジョブ�眞蓮�今度お礼しよう
「..げ、時間やば..！」
時計の針はもうまもなく19時
俺は急いで髪を乾かし、衣類を身にまとって
走ってレストランへと向かった
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朔蘭- sakura -(プロフ) - ハルねこさん» ハルねこさんコメありがとうございます！なるほど、そういう手段がありましたか..！天才ですね(｀・ω・´)更新頑張らせていただきます！！ (2019年1月1日 19時) (
レス) id: a12974444f (このIDを非表示/違反報告)
ハルねこ - こんにちは！いつも楽しく読まさせて頂いてます！私は紅白リアタイ、ガキ使録画派です！これからも更新頑張ってください！ (2019年1月1日 17時) (レス) id: f507f19e2b (このIDを非表示/違反報告)
朔蘭- sakura -(プロフ) - 和香(わか)さん» (・Д´･ *)ﾎｫﾎｫ 早くデビューして欲しいわぁ〜。更新頑張るね！ (2019年1月1日 15時) (レス) id: a12974444f (このIDを非表示/違反報告)
和香(わか)(プロフ) - 私は紅白派だよ〜！私もカウコン発狂した笑デビューいつかな？更新頑張って！ (2019年1月1日 14時) (レス) id: d00ba15efc (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2018年12月23日 0時) (レス) id: 870f22a38b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔蘭- sakura - | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2018年12月17日 16時
