降ろされた帳 ページ37
☆
『っ･･･すじこ！！』
「っなんで帳が･･･っ」
.
嫌な予感･･･というか最悪の不安が的中。不安によって増えてくる呪霊が強さを増す前に祓いながら中心へと向かった。私達の任務は護衛。一人でも死なせればゲームオーバーだ。焦りつつも冷静に、尚且つ最善の手段を考えて人の目を避けずに走る。だが決して低級とは言えない呪霊に吹っ飛ばされた。
.
「先輩！」
『･･っ、【爆ぜろ】』
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壁に打ち付けられてた痛みを耐え忍ぶ中で爆発させた呪霊の残骸を目で追う。程度じゃ3級にも満たないだろうに確実に衝撃はある。この帳によって強化されているのか、そもそも力を隠しているのか。もしくは_____今見えていない中心で【何かが起こっているか】最悪の結末だけは想像したくないし、出来れば避けたい。駆け寄ってくる恵にOKサインを送りながら駆け足を早めた。
.
「とりあえず五条先生に報告します。出来るだけ俺が前に出るんで」
『しゃけ、おかか』
「･･分かりました。無理だけは、しないでください」
.
恵はスマホを取り出し、私は喉薬を口元へ運ぶ。･･･なんて、敵がそんな事を許してくれるはずもなく。私は運良く飲み干せたが恵のスマホは現れた呪霊によって私の方に吹き飛んできた。手渡す余裕もなくポケットに仕舞うがその一瞬の隙に蹴り飛ばされた。･･･ほんっと私を飛ばすの好きだな！！()でもこう考えてみるとどうにかして私達を引き離そうとしているようにも思う。気にする間に次は恵がぶっ飛ばされていた。
.
「��目標を発見しました��」
『__っ！！』
.
頭に流れ込んでくる呪霊のモノであろう声。気色悪さを感じる中でその姿は五条先生が提示してきた未登録の特級にそっくりだった。となると多分簡単には終わらなくなる。覚悟を決めつつ恵の元へ行こうとするが彼は中心部の壁にめり込んでいた。顔についた面は欠けていて少しだけ姿が見えている。･･･が、今の彼には心底どうでもいいことだったようだ。
.
「･･おい。誰の許可得て先輩が【俺の為】に選んでくれた物触ってンだよ。あ？」
『すっ･･･すじこ、』
.
少し欠けた面を大事そうに取ると私の方へ向けて今にも泣きそうな目を向けて来た。コイツ泣かせたら色々面倒、という思考が過ったのですぐに近寄り宥めてやると機嫌が治ったそうだ。物凄い満面の笑み。何度も言うが･･･単純すぎやしないだろうか。先輩は心配になってくるよ？？？()
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sou(プロフ) - 恵くんが可愛い♡♡愛しい♡♡ (2022年2月28日 13時) (
レス) @page23 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 不覚にもが、深くにもになっちゃってますよ……！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page34 id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
ありす - 続編楽しみに待ってます！！ (2021年11月8日 13時) (レス) id: 1cf7d7e023 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - 夢主かっこよ！！ (2021年10月28日 7時) (レス) @page44 id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 夢主カッケェな……………最高だわwww応援してます！！ (2021年10月26日 9時) (レス) @page44 id: 10782220d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夾
| 作成日時：2021年8月19日 20時
