深くにもトキメいた自分よ、去れ。 ページ34
☆
待ってなんで僕殴られたの？と左頬を摩りながら話す先生の横で家入さんが溜息を吐く。無下限解いてるからこんな事になるんだと思いつつざまぁみろと思ってしまった。高専に帰ったもののその日は真希ちゃんを含めた生徒組に捕まってしまったので日曜の朝、つまり(戻るのは午後なので)午前中に五条先生の元へと足を運んだんだ。
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「御国は気にしてんだよ。自分のせいで敵が激化するかもってな」
「情が生まれちゃった感じ？Aらしくな･･･ごめんごめん」
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もういっぺん殴ってやろうかと胸倉を掴むと本気で慌てる先生。だから不必要に無下限解くなっての。私にとっては好都合ですが。･･･まぁ、因みに言うと気にはしてる。情が生まれたってのも案外間違ってないんだろう。ヒーローはヒーローで【闘ってる】グチグチ言う前にもっと早く自分の目で見れていたらなぁ･･･なんて。
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『【あながち間違いじゃないです。ヒーローにはヒーローの役割があって、呪術師には呪術師の役割がある。恵のように【不平等に人を助ける】だなんて格好良いことを言うつもりはありませんが仲間だと感じれたヒーローと協力するのは悪くないと思います】』
「！･･ふぅん。Aも成長したんだね。だったら余計に気にしなくて良いと思うけどねぇ、僕は。だって、それはヒーローの仕事であって呪術師の仕事じゃない。そこはやっぱり割り切らなきゃ。でも気になるなら手を貸すのも一つの提案。あぁ、勿論公安以外ね」
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あれはダメだよって言う先生の口調的に恵が報告したんだろう。元からよくは思ってなかったようだし今回が決定打になったって言う方が合っているかもしれない。それでも届く範疇･･･少なくとも卵である彼らには大人のようにならず、理解する考えを持ってほしいと少なからず、思ってしまった。そう思っている私に向けて先生は「話したいなら話せば良い」と、これまた安易なことを言い始めてくれてしまっている()
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「ただし【理解されよう】だなんて思っちゃダメ。そもそも存在自体否定するのが現状･･･なのは理解済みだよね？それならそれ相応の覚悟を持って話すこと。まぁ何かあったら僕が守ってあげるからやりたい事やりなね」
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頭を撫でてくる先生が「どうせいつか話すし、それは私達に回す予定だ」と言いやがって全てぶち壊し。とりあえず右頬ぶん殴ってから家入さんに挨拶をして高専を出た。不覚にもキュンとした自分を滅してやりたい。
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sou(プロフ) - 恵くんが可愛い♡♡愛しい♡♡ (2022年2月28日 13時) (
レス) @page23 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 不覚にもが、深くにもになっちゃってますよ……！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page34 id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
ありす - 続編楽しみに待ってます！！ (2021年11月8日 13時) (レス) id: 1cf7d7e023 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - 夢主かっこよ！！ (2021年10月28日 7時) (レス) @page44 id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 夢主カッケェな……………最高だわwww応援してます！！ (2021年10月26日 9時) (レス) @page44 id: 10782220d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夾
| 作成日時：2021年8月19日 20時
