先生達が適当に作った帰省理由 ページ26
☆
「二人揃って土日は帰宅なんだな」
「祖母の手伝いをしないとなので」
『【そのお手伝いを任されているので】』
.
あれから三日。何となく打ち解けて来たA組の子達の目を掻い潜り祓った呪霊は低級ばかり。報告も兼ねて帰省するのだが相澤先生には死ぬ程怪しまれた。スケッチブックに書いた理由も仕方なさそうに見ていたが��家族からの届け出��(五条先生と家入先生が適当に作ってくれた理由)があり、校長も認めてくれたから先生には実質止める権利がない。面倒事を起こすなよ、と念押しされ、私と恵は一時帰宅する事になった。
.
「月曜には戻ってくんだろ？」
『しゃけ』
.
クラスの皆もなんとなく了承してくれた。良い人達ばかりで本当に良かったと思いつつ、寮から見送られる。外には微笑む伊地知さんが待ってくれていて何処となく安心感が凄かった。ただ公安へ向かう道中で相澤先生から伝えられた【臨時の体育祭】のことを考えていると頭が痛かったのも本当だ。私もテレビで見た雄英体育祭はとても大掛かりなもので年一度しかない･･･と思っていたのだが今回に至っては数回行えるかもという試験も兼ねて二回目を臨時に例えて行うそうだ。競技内容はほぼ同じとか言ってたっけ。
.
「��転校して来たばっかりだけど君らにも出てもらうからな。しっかり準備しておくように��」
.
来週に開催されると急に言われ、私も恵も顔を勿論引くつかせていた。出たくねぇ･･･と職員室を後にした時に溢した恵の言葉には心底共感でしかない。何とかならないかな･･･と思っていると恵が伊地知さんに交渉していた。行動が早くて助かるなと思う中で伊地知さんも話してみますねと前向きに捉えてくれた。もう呪術師(一部の人)好き←
.
「私はこちらでお待ちしてますね」
「ゆっくりしててください」
『しゃけ！』
.
涙目の伊地知さんを残して私と恵は公安のお偉いさん達の元へと向かう。話を通せば案外早く通してくれた。一番偉い人や公安の人達に囲まれつつ見つけた紅い羽。確か･･･そうだ、ホークス。彼も公安の人間なのかとふと思うと彼は私の視線に気付いてか手を振って来た。良い人なら仲良くなりたいなとこの時は安易に考えていた。
.
『【黙れ】』
.
呪言を使ってでも収めたいと思ったことがないほど怒りに満ち溢れていた。そして唐突に思った。【ああ、ヒーローはやっぱりヒーローなんだ】･･･と。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sou(プロフ) - 恵くんが可愛い♡♡愛しい♡♡ (2022年2月28日 13時) (
レス) @page23 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 不覚にもが、深くにもになっちゃってますよ……！ (2021年12月31日 2時) (レス) @page34 id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
ありす - 続編楽しみに待ってます！！ (2021年11月8日 13時) (レス) id: 1cf7d7e023 (このIDを非表示/違反報告)
魔灯 - 夢主かっこよ！！ (2021年10月28日 7時) (レス) @page44 id: 43f1bbcd44 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 夢主カッケェな……………最高だわwww応援してます！！ (2021年10月26日 9時) (レス) @page44 id: 10782220d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夾
| 作成日時：2021年8月19日 20時
