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耳郎side
文化祭の練習漬けの日々も、もう今日で終わりを告げる。明日はいよいよ文化祭本番だ
皆で集まって、通しで一通りはやってみて問題点は特に見つからなかったし、このまま挑んでも大丈夫だろう
「…ここまで来たんだ、後は全力でやるだけ！」
独り部屋でやる気を入れ、ベットにへと腰掛けた
そう、うちらが一生懸命本気でやれば…音で殺れば皆にきっと気持ちは伝わる。
頑張ろう
もう夕ご飯も、お風呂も済ませて後は寝るだけなので横になろう…と思った瞬間に、インターフォンが鳴った
「誰だよこんな時間に……」
文化祭前日だし、緊張で眠れない奴でも居るのだろうか？居るとしたら葉隠とか芦戸とかきっとその辺だ
「は……？」
がチャリ、となんの警戒心も無く扉を開けると想像を遥かに超える人物が佇んでいた
『いきなりごめん。部屋入れて』
「ちょ、ちょっと！！！」
それはAだった
Aは止めるこちらの声なんて無視してズカズカと部屋の中に入り込み、クッションの上に座った
「いきなり何！？てか普通に夜に来んのやめてって！」
『なぁ、音って楽しむ以外に変えれねぇの？』
怒る私の方を、上目遣いになりながら見つめてきた
Aもお風呂上がりなのか、いつもと違ってメイクが施されていない素の顔にドキッと心臓が跳ねた。カラコンもしてないし、髪もセットしてないからか、いつもよりうんと幼く見える
そんな彼の姿に動けないでいると、Aは口を開いた
『ベース、どうやっても響香が言うつまんない音から変わんねぇんだよ…』
「……！」
そう言ったAの瞳には、酷い焦燥感が込められていた
うちが言ったアドバイスずっと気にしてたの？それでこんな夜遅くにわざわざ…
「Aはうちらとの演奏、楽しめないの？」
『……楽しむ事だけに集中出来ない』
Aはバッと目を逸らし、少し言葉を濁らせるようにそう言った。
『このライブがもし失敗することを考えたら、安易な行動が出来ないんだ……』
「こんだけ練習したんだから大丈夫だって。いっぱいやってきて、明日が本番なんだよ？うちらが楽しんで全力で挑めば良いんだって！成功しようが失敗しようが、明日で終わりなんだから楽しもうよ！」
『俺にはその全力が、楽しむって形で出せない。どうしても、失敗したくない』
そう言ったAは成功に対する意欲よりも、失敗に対する回避にいっぱいいっぱいに見えた
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さる - 私を何回尊死させる気ですか？！？！ (1月2日 5時) (
レス) @page27 id: ff6fc14333 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - え？え？終わった？え？怖い...ギャァァって声が出た...え？やば、え？？轟くんが少し怖い...ぇ、もしかして惚れ薬選んだらずっと夢主くん...あっ......怖い...心臓バックバクです... (11月7日 19時) (レス) @page27 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
marimo03250226(プロフ) - 終わり方すきすぎます… (2023年2月18日 20時) (レス) @page27 id: aa76c2eb87 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最後ゾワッときた。ホラー漫画かと思ったぐらい面白かったです。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page27 id: ab7be6f3e6 (このIDを非表示/違反報告)
もぶおぢ！(プロフ) - えっ…えっ…死ぬほど面白いでした…えっ…終わり方怖いし熱いし…凄すぎる…狙ってか分かんないけど続く（更新停止中）なのがこっちからは見れないけど地獄は続いてるんだ感あって大好きです…… (2023年1月9日 1時) (レス) @page27 id: 2bc90df2d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2022年2月19日 10時
