41話 ページ9
「やっぱりね」
"あー、スッキリしたわぁ"と安心したかのように笑われた。
「ところで、そちらの彼は異能力者なのかは知らないけど、教えてくれる気もないのよね?」
ちらり、とドストエフスキーを見る。
ドスト「ええ、教えません」
解ってはいたが、やはり教えないようだ。異能力者か否かさえも。
「まあいいわ、異能力もお互いに知れたことだし、ちょっと遅いけど自己紹介しましょ!」
・・・本当に今さらだな。
そうしてまた、Aは苦笑いを浮かべた。
「私の名前は加藤天使(エンジェル)、気軽にエンジェルって呼んでね!」
『ちょっと待て』
落ち着いたと思えばこれか。何でこんな筋肉マッチョに"天使"なんて名前をつけているんだ。何でキラキラネームなんだ。というか全く気軽じゃねぇ!!!
冷静を装いながら、Aの心のなかではツッコミだらけであった。
天使「あら、なぁに?」
ドスト「いやいやいや、おかしいでしょう?天使というのはAみたいなことを言うのであり、貴方のような筋肉お化けが名乗るものではありません。名前を今すぐボブに改名してきてください。今すぐ!!!」
Aより早くドストエフスキーがAの気持ちを代弁してくれた。
ところどころおかしい部分もあるが。
『落ち着きなよ・・・エンジェルさん、私は太宰Aといいます』
ドスト「・・・ドストエフスキー、僕の名前です」
渋々ながらドストエフスキーが名乗る。
ドスト「フーちゃん、なんて屈辱的な名前で呼ばないでくれます?」
天使「いいじゃない、フーちゃん♡」
ドスト「うわぁ」
ドン引きだ。ドン引きしてる。あの魔人が。
『ええっと、エンジェルさん。助けてくださりありがとうございました。そろそろ私も仕事が溜まっているはずなので帰りたいのですが・・・』
天使「ああそうだったわ!名残惜しいけど、いつでも会いに来てくれていいからねぇ!!」
天使は思ったよりもすぐに帰してくれた。
『では、失礼します』
扉を開けると、天使の家は高層マンションの最上階だったと知る。
エレベーターで一階まで降りたとき、Aは思い出した。
『あ、魔人おいてきちゃった』
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黒月夜*(プロフ) - 昨夜の狼昨狼さん» ありがとうございます!更新頑張ります!!( ^ω^) (2019年2月15日 19時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
昨夜の狼昨狼(プロフ) - !!!俺が求めてた展開になってて嬉しいです!!気長に待ち続けますんで更新頑張ってくださいね!*×^)/ (2019年2月15日 0時) (レス) id: eeb60ba8fb (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2019年1月1日 1時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - タイトルに惹かれてイッキ読みしてしまいました!大好きです!更新お待ちしてます! (2018年12月31日 22時) (レス) id: 0025d5f8f2 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - 咲希さん» コメントありがとうございます!もっと乱歩さんの可愛さを出せるよう頑張ります! (2018年12月31日 20時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月夜 | 作成日時:2018年9月18日 14時