探偵社:悪くない ページ32
今日はとてもいい天気だ。
雲一つ無い快晴で、人々は笑い合っていた。
この当たり前をAは守ってきた。
だから何だ。と言う人もいるだろうが、彼女がそう思うことは許して欲しい。
彼女は今日、死ぬのだから。
『おっはよぉぉぉぉぉ！！！！！』
人生最後の出社。
国木田「煩いわ馬鹿者！！！」
人生最後の叱責。
『ぬあああああ！！！太宰さんの馬鹿ぁぁぁ！！何で仕事増やすわけぇぇぇぇぇ！！？？』
太宰「あ、バレた？」
人生最後のふざけ合い。
『あああ、本っ当に二人とも可愛いなぁぁぁぁ！！』
鏡花「・・・・・痛い」
賢治「今日も元気ですね！」
人生最後の癒し。
『んんっ！？何処を触っているのかな？！』
ナオミ「それは勿論、Aさんの_________」
潤一郎「わぁぁぁぁぁ！！！」
人生最後のセクハラ。
『センセー、絆創膏くださーい』
与謝野「絆創膏じゃなくて解体してあげるよ」
人生最後の解体。
『社長ー！！私、探偵社に永遠の忠誠を誓うー！！！』
福沢「ありがたいな」
人生最後の忠誠。
『敦、後は頼んだぜぇぇぇ！！！』
敦「ちょ、Aちゃん！！？？」
人生最後の逃亡。
乱歩「あ、Aー」
逃亡しようと駆け出した直後、乱歩が口を開く。
乱歩「"お疲れ様"」
このあと、Aが何をしようとしているか知っている乱歩は、"それ"を止めるわけでもなく笑って見送った。
だからAも乱歩に、そして社内に笑顔で叫ぶ。
『お疲れ様でしたぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！』
走り続けた彼女がやってきたのは、横浜を見渡せる、Aしか知らない秘密の場所。
全体を見渡せる程なのだから、当然高さもある。落ちたら即死だ。
だがAは静かに最上階から飛び降りた。
傾いた体は青空を眺めながら、ゆっくりと落ちていく。
・・・・・さて、ここでAについてネタばらしをしよう。
Aは病気であり、余命宣告もされていた。
その余命が今日で終わる。
どうせ死ぬならば、病気ではなく。と、最後に思ったのだ。
乱歩は見抜いていたが止めなかった。それが乱歩なりの思いやりだ。
『存外、悪くない人生だったよ』
刹那。誰かがAと同じように飛び降りた。
地面に落ちる二つの体。
逆光で顔は見えなかったが、探偵社の１人なのはわかる。
_____さて、その正体は？
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黒月夜*(プロフ) - 七海@月と星−−君と幸福な世界さん» 駄作なわけないじゃないですか！！そしてまさかのBlu-rayの予約・・・！？ (2019年3月13日 23時) (
レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - コメントありがとうございます！！ゆ、遺言！？死なないでください！！というより、遺言がそれでいいんですか？！ (2018年12月13日 22時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
河童系人間。(プロフ) - むり…尊い…すき……(遺言) (2018年12月13日 20時) (レス) id: 66413608c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜(プロフ) - ハニーさん» あ、なんかすみません・・・・・( ・−・) (2018年11月22日 23時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 澁澤さんの童話むり…しんどい…(´Д` ) (2018年11月22日 10時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒月夜 | 作成日時：2018年5月10日 21時
