story25 ページ26
はやしたてられていい気になってる大地君の肩をつついて紙を見せる。
『後ろ』
「んー？ってうわぁっ!!な、なんて顔してんの灯火!!」
「大地ー？何で俺以外にこんな顔見せてんのー？」
口は笑ってるけど目は笑ってない。
「いや？いやいやいや?!そ、そんな顔してない！」
「めっちゃしてたやん？無意識？もしかして俺なんかより疾風君の方がええん？」
「そ、そんな事ないっ!!」
「んー、まぁええわ。言い訳は後でぎょうさん聞いたるさかい、覚悟しときーや？今から楽しみやわァ。」
なんか……凄い勢いで話しているけれどあまり分からない……。
「あのー！うちのAは無知なんだからさ、そういう会話は控えて貰えると助かる！」
「あーすんませんなぁ。そこまで気ぃ回らへんかったわ。んじゃ俺らはここでさよならするなぁ。準備も色々せなあかんし、な？大地。」
それを聞いた途端ぶわっと赤くなる大地君。
な、何なんだ……？
呪文みたいな言葉をつらつら並べてたけど。
「まだ中学生だろーに。」
「別にええやろー。進み具合は人によってちゃうやろうし。」
「大地……踏ん張れよ。」
哀れみの目を大地君に向ける疾風。
その後すぐ店員さんに番号を呼ばれて席を離れる為大地君達ともわかれた。
『嵐みたいな人だったね。』
「大地は昔っからあんな感じだぜー。いっつも場を盛り上げてたやつだからな……!!」
小さい頃を大地君は知ってるのか……。
妬いてなんか……!!
……妬いたよ!!何か悪いか！
僕も元気だったら疾風と同じ学校に行って。
同じクラスになって。
遊んだり出来たのだろうか。
まぁそんなたられば今は考えないでおこう。
食べることに集中！
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作者名：クロスケ | 作成日時：2019年3月25日 1時
