27話 ページ28
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「いや〜疲れた。今日朝から憂鬱でさー2試合連続だし王者だし。正邦とやってる時も倒してももう1試合あるとか考えるし.....けどあと1試合。もう次だの温存だのまどろっこしいことはいんねー気分スッキリやることは1つだけぶっ倒れるまで全部出しきれ！！」
円陣を組んで日向先輩の言葉で皆声を合わせる。さて.....と俺はいつものベンチスタートだろうとコートに背を向けたんだけど
「橙山くん、スタートよ。頼むわね」
「.....え？」
..........聞いてないし、それならそうとさっき控室でそう言ってよ。急いでTシャツ脱いで最後にコートに入る。火神くんは起きてから一言も発していない。黒子くんの後ろまで追いつくと緑間くんが、勝ち上がってくるとは思わなかったと黒子くんに話している。
「おい、あのオレンジ髪のやつ今回はスタートからいるぜ」
交代選手要員が急にスタートから出てきたことで観客席がざわめいた。あいつ今度は何するんだ？とか聞こえてくるけど、なんの期待だそれは
「あれ？挨拶は黒子くんだけでいいのかよ。火神は？」
「必要ない。あんな情けない試合をするヤツと話すことなどないのだよ。もし言いたいことがあるようならプレーで示せ」
そう、煽る緑間くんにも火神くんは怒るどころか冷静に自分自身への怒りとフラストレーションが積もり早く試合を始めようといった。
「全部闘争心に変えてテメーを倒す為に溜めてたんだ。もうこれ以上抑えらんねーよ」
そうこなくっちゃ。これぞ、王者に対しての下克上だな。緑間くんはやれるものならやってみろ、と持ち場へとむかった。初めのボールは俺たちのボールでスタートだ。しかし、そう簡単に攻めさせてはくれない。もう、マークがしっかりと1人ずついている。
「主導権をにぎられたくはないなっ！」
「っ！なに！？」
俺は急にその場に地面スレスレまでしゃがみ相手が怯んだところで片手で体の方向を変えてマークより前にでた。そして俺経由で黒子くんにパス、黒子くんはアリウープ態勢に入る火神くんへとボールを送った。
「さっすが真ちゃん！…！？」
「速攻なんてさせるわけないだろ」
何となくわかったかも。この試合の俺の役割。速攻なんてそう簡単にさせるわけには行かない。持ち前の足でゴール下から反対のゴール下まで移動した俺は驚く高尾くんを静かに見据えた。
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ZERO(プロフ) - 話めっちゃ面白いです！！質問なんですが、もう更新はしない予定ですか？？ (2023年3月14日 22時) (
レス) id: 9cf90e2809 (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - 成類さん» 返事遅くなりました!はい同い年です! (2022年4月23日 6時) (レス) id: 66aa2da0c7 (このIDを非表示/違反報告)
成類 - 一つ質問なのですが、手塚や幸村、跡部たちと同い年ですよね？ (2021年8月28日 20時) (レス) id: 9f128687fb (このIDを非表示/違反報告)
ze0(プロフ) - プラタナスさん» コメントありがとうございます。そうなんです。テニス界は別次元すぎて...そこの境目が出過ぎないように楽しく書いていきたいと思います！面白いと言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年7月20日 8時) (レス) id: ca079dae55 (このIDを非表示/違反報告)
プラタナス(プロフ) - テニス界にいたならスタミナ切れで負ける事無いですし、ジャンプ力もネットの上余裕で超えれるので普通に強いプレイヤーですよね（笑）夢主がバスケとテニヌでの常識が全然違って驚いてるのが凄い面白いです (2021年7月18日 9時) (レス) id: 74d3bdb7ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅうぶら | 作成日時：2021年7月5日 16時
