【文スト】噂の野良猫娘 ２

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「……も、申し訳ありませんっ！ ……え、そんっ……！ ……はい、分かりました」



謝った後、お姉さんの声が段々沈んで行き、最後には黙ってしまった。



そのまま向こうの方で通話を切られた様だ。

俯いたままのお姉さんが気になり、しゃがんで顔を覗き込む。



『お、お姉さん、如何したの？ 先輩さん、何だって？』

「……私が捕まったのは、己の脆弱さと愚鈍が招いた結果だ、と」









……ごめん、ちょっと意味が分からないや。

難しい言葉を使わないで。





『えっと……お姉さんの先輩さんなんだから、助けに来てくれるん……だよね？』

「……」





お姉さんは黙ったまま地面に転がり、ウチに背中を向けてしまった。



「そうですよね……捕まったのは私の自業自得が招いた事……私、なんか……」



何かブツブツ云い始めちゃった。

その先輩さんに云われた言葉が相当ショックだったみたい。



お姉さんの態度からして先輩さんは助けに来てはくれない様だ。









……いや、ちょっと待って。





それだと困る。

ウチがっ！









ウチは携帯電話を操作した。



「……？ 何、やってるんですか？」



携帯をいじっているのに気付いてお姉さんが振り向いた。









『さっきの先輩さんに掛け直す』



ウチはそう云いながらコール音が鳴る携帯を耳に当てた。



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