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ただいま ページ12

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両面宿儺の生得領域にて、宿儺と悠仁は対峙していた。





「――ではこうしよう。今から殺し合って、小僧がかったら無条件で、俺が勝ったら俺の縛りで生き返る」



「良いぜ、ボコボコに――」





一瞬で勝敗が着いた。

頭部を切断された悠仁の体は揺らいで倒れた。





「全く騒がしい奴だ」





静かになった空間の中、宿儺は手で印を結んだ。

足元の水面から水盆が出て来た。

中には淡く光を放つ水が溜まっている。





その上に手をかざせば、水は掌サイズの球体になって浮かんだ。





「喜べ小娘。望み通り小僧の為に使ってやる」





宿儺はニヤリと笑い、その球体を飲み込んだ。









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――パチッ





何かの気配を感じAは目を開けた。

眠気が不思議とすっきり覚めている。

熱があると硝子に言われ仮眠室を借りて横になった途端に意識が落ちた。

寝違えたみたいで、少し首が痛い。

首の後ろを摩りながら重い頭を上げて上体を起こす。

熱がまだあるようでくらっとした。





『……お兄ちゃん』





Aはベッドから下りて仮眠室を飛び出した。

薄暗い廊下を進み解剖室の扉を開けた。





「あれ? A……」





突然Aが入室して来たので、五条と伊地知が少し驚いていた。

しかし、Aはぼんやりとした表情のまま、奥の方に横たわる悠仁を見つめていた。





「ちょっと君達、もう始めるけどそこで見てるつもりか?」





解剖の準備をしていた硝子が此方に向いて言う。





その時、その後ろで悠仁が起き上がった。





「「あ」」





五条、伊地知が驚き、硝子も後ろを振り返って固まる。





「おわっフルチンじゃん」





今まで死んでいた筈の悠仁が生き返り、伊地知は上手く言葉が出ない程に驚く。

五条は頭を抱えて笑っていた。





「ちょっと残念」



「あの……恥ずかしいんですけど、誰?」



「悠仁」





五条は悠仁に近付き、ニカッと笑って手を挙げた。





「おかえり!」



「おっす、ただいま!」





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おかえり→←妹が不安



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愛菜(プロフ) - 脹相大好きなので妹ちゃんとの絡みが待ち遠しいです…!! (2021年3月31日 4時) (レス) id: 6adb5175f1 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すっごい面白かったです!更新頑張ってください!! (2021年3月16日 23時) (レス) id: eb3104731e (このIDを非表示/違反報告)
ムスビ - 最後まで描き続けてください誤字てしまったので書き直しました (2021年3月12日 10時) (レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
ムスビ - この小説は最後まで続けて欲しいですだから絶対かかったきてください応援しています (2021年3月12日 10時) (レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - ムスビさん» 嬉しいコメントありがとうございます! 頑張ります! (2021年3月11日 22時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2021年1月27日 23時

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