【呪術廻戦】妹も頑張る２

妹が不安 ページ11

.





「……長生きしろよって、自分が死んでりゃ世話無いわよ」





伏黒が釘崎に悠仁の言葉を伝えれば呆れた声が出た。





「あんた、仲間が死ぬの初めて？」



「タメは初めてだ」



「ふーん……その割には平気そうね」



「お前もな」



「当然でしょ。会って2週間やそこらよ。そんな男が死んで泣き喚く程、ちょろい女じゃないのよ」





そう言う釘崎を伏黒が横目で見れば、表情は見えないが口元が微かに震えるのは見えた。





「それよりもAよ。一番辛いのはあの子でしょうが」



「……そうだな」





６月に祖父が亡くなり、立て続けに兄が亡くなったのだ。

天涯孤独――不安にならないわけがない。





あの日、上層部の指示で連れて行かれたAは、その後五条に無事回収された。

上層部から目を付けられているので、暫くは五条が面倒を見るらしい。





「それは安心だろうけど……何だろう、逆に心配だなそれ」



(否定できない)





悪い方へ影響しないと良いのだけど。





.

ただいま→←たくましい妹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す