妹の呪力 ページ23
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『うわぁっわわわっ！！』
「何これ？ そんなの着けてたっけお前？」
床に落ちて広がる数珠をAはあたふたと眺めていた。
「あらら〜、切れちゃたねぇ」
『ご、五条先生、その、これ、どうしよう弁償……』
「えぇ〜Aに弁償出来るかなぁ〜」
『あうぅ……』
意地悪な笑みを浮かべて言う五条に、Aはオロオロと情けない声が漏れた。
「揶揄うのは止せ、悟」
「すみません、この子反応が面白いので、つい」
(か、揶揄われたっ！？)
まんまと掌で踊らされたと気付くと、見るからに落ち込むA。
夜蛾はじっと静かにAを凝視する。
「……成程、確かに異常な量だな」
『異常って何がですか？』
「君から溢れ出ている呪力の量だ。非術師は微量の呪力が出ているんだが、君から出る量が他よりも量が多い」
『それが多いと、不味いんですか？』
「常にその量が出ていると、呪霊の発生率が高くなるし、下手をすると呪霊を呼び寄せてしまう」
『えぇっ！？』
それは非常に不味い事態である。
呪霊を呼び寄せるあたり、両面宿儺の指の呪物に近い作用ではないか。
「僕がAに着けた数珠は、体から呪力が出るのを止めるものだったんだけど、まさかこんなに早く壊れるなんて僕も予想外」
『あれ？ 幸運を呼び寄せる数珠だって……』
「うん、あれ嘘」
(やっぱり……)
「数珠が壊れたって事はつまり、今Aから呪力が駄々洩れって事なの？」
「そういうこと。A、今心霊スポットに行ったら、確実に人死にが出ますっ！」
『そんな楽し気に言わないで下さいよっ！』
「てなワケで学長、ご相談なんですけど」
「そう言うのはもっと早くに報告しろ」
呆れた様に夜蛾は額に手を当てて、人形の山へと近付いた。
一体の人形を手に取るとAに近付く。
「ちゃんとしたものを用意する間、これを肌身離さず持ち歩きなさい」
差し出された人形をAは受け取りまじまじと見つめる。
(……パンダがブラしてる)
「君の呪力を吸収する呪骸だ。キャシィの様に私の呪力は込められていないから動く事はない」
『キャシィって？』
「あれだ」
夜蛾が、今まで悠仁を殴っていた河童の様な人形を指さした。
((あれ名前付いてたんだっ！))
それには虎杖兄妹は同時に驚愕した。
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ムスビ - これからもアニメが完結するまで妹も頑張るを見ていきたいです更新頑張ってください応援しています (2021年3月11日 18時) (
レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
影の黒猫 - 一つ目の白猫…?もしかして芥見先生？ (2021年2月28日 12時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - ネコぱふぇさん» 細長い白猫の人形、、、一つ目、、、作者、、、うっ頭が！！ (2021年1月29日 16時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - さゆしゅんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます。今後ともよろしく！ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(プロフ) - うひょー！！最高過ぎですっ！//// 更新頑張って下さい！応援しています！ (2021年1月17日 1時) (レス) id: fbdec2ab15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年12月28日 0時
