【呪術廻戦】こっち来んな呪術師！

覚醒 ページ20

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「……はっ？」





困惑する男を他所に、須田は左で折れた足を掴んでぶん投げた。

空中高く舞って、頭から家の壁に突っ込んだ。





何が起きたのか、理解が全く追い付けない。

男は折れた足を引き摺りながら、身を起こした。





その時、倒れていた須田がすぐ目の前に居た。

気付いた時には、男は顎を蹴り上げられ、高い所から落ち背中を強打した。

息が詰まって血と共に折れた歯が口から飛び出した。





『気に入らねぇなぁ、どいつもこいつも……』





低い声が聞こえて視線を向けると、ダラダラと頭から血を流す須田が近付いて来ていた。





『毎日毎日呪霊に見られるし、呪術師はまだ声掛けて来るし。ばーちゃんが昔何やったかなんて孫の俺にまで飛び火させんなよ関係ねぇだろマジ迷惑だわ。知らねぇ奴にも命狙われて殺され掛けて踏み付けられて、挙句につまんねぇだぁ？』





須田は男の胸倉を掴んで持ち上げた。

じたばたと男が暴れるがびくともしない。





『俺はテメェのオモチャじゃねぇんだよ』





ぐっと力を込めて拳を男の顔に沈める。

弾けるようにまた歯が飛んだ。





「ぢがっおれは、ただ雇われでっ」





もう一発拳が落ちた。





『関係ねぇ。おら、人様に迷惑掛けたんだから言うことあんだろ』



「ず、ずび、ぜっ」



『もっとはっきり言え聞こえねぇだろ』



「っ、ずびば、ぜんっ」





須田の拳がまた挙がった、その時。









――パシッ









後ろから腕を掴まれた。





「止めろ。それ以上やったら死ぬぞ」





須田の腕は五条によって掴まれた。





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