【呪術廻戦】こっち来んな呪術師！

襲撃者 ページ18

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家に到着して玄関に入る前に庭先に目をやった。





『……？ 何処行った？』





この数日、じっと庭から動かなかったナメクジの呪霊が居なくなっていた。

別の場所に移動したのか、引き上げたのか。

それでもまだ、空にはあの蝙蝠の呪霊が飛んで――





――ザシュッ





瞬間、蝙蝠の呪霊の両翼が切り落とされ、胴体も切り刻まれた。





『は？』





ドサッと地面に落下した塊はボロボロと形が崩れて消えてしまった。

一体何が起こったんだ。





呆然と立っていると目の端で光るものが見えた。

咄嗟にその場にしゃがみ込んだ瞬間、後ろにあったガラス戸が砕けた。

バラバラと散って来るガラスの破片で、腕と顔に細かい切り傷が出来た。





「何だ、今の避けんのかよ」





庭の茂みから誰かが歩いて来た。

20代後半くらいの若い青年だ。





『誰だよアンタ』



「名乗っても意味ねぇよ。お前今から死ぬからさ」





男が腕を構えた。

腕全体に呪力を纏っている。

ヤバいと思って横にズレた瞬間、さっきまで俺が居た場所が大きく抉られ溝が出来た。





『くっそ……！』





あんなもの食らったら確実に死ぬ。

俺は立ち上がって走り出した。





「あぁもう逃げるなよ。面倒臭ぇなぁ」





男はそう気怠く言って、手を上に挙げる素振りをした。

瞬間、頭を強く殴られた。





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