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蝉時雨が止まない今日この頃
俺たち音駒男子バレー部は、梟谷、烏野、青城、白鳥沢、伊達工、稲荷崎の6校と共に合宿をしている

期間は今日から2週間
夏休みを存分に活用した合宿だ


ピーッ

「「ありがとうございましたー!!」」

午前中の全ての試合が終わった
昼休憩にはしゃいでいる元気な奴らを横目に、俺はついさっきまで対戦し、現在ペナルティを受けている烏野の主将の澤村に話しかける

黒尾「よっ!ペナルティオツカレサン」

澤村「ん?あぁ、黒尾か、わざわざ嫌味を言いに来たのか…?」

黒尾「ハハハ、まっさか、今日からマネちゃんたちって食事も作ってくれるんだろ?誰も食堂に行っている気配なかったけどいいのかなって思ってな」

澤村「そうだな…清水、昼飯ってどうなってるんだ?」

澤村が、近くにいた3年のマネージャーに聞く

清水「今日のお昼はお弁当を注文したんだって、だから私たちは何もすることないのよ」

澤村「そうなんだ、ありがとう清水、だそうだぞ、黒尾」

黒尾「なるほどね、ありがとう澤村、マネちゃんも」

そう言って俺はチームメイトと一緒に、食堂に向かった




黒尾「今日の昼飯は弁当だとよ」

海「あぁ、だから午前中はマネージャーさんたちずっと体育館にいたんだ」

山本「何弁当っすかね?」

そんなことを話していると、あっという間に食堂に着いた


ガチャ


食堂に着くと、すでに何人か着いていた

烏野の変人コンビ、稲荷崎の2年生4人、青城の3年生4人、伊達工は全員揃っている

あと1人、見覚えのある背格好をした男が、伊達工のマネちゃんと一緒に、せっせと席に弁当を準備してくれていた

男は俺たちに気づき、振り返る


「お疲れ様、今準備してるからさっさと手を洗って席に着きな」


音駒(2、3年)「……え?」

黒尾「つ……、つぐる…くん?」

猫咲「あぁ、だいたい4ヶ月振りくらいか?たくましくなったな!」


そこに立っていたのは、俺たち音駒の2、3年生が、信頼して、愛してやまない先輩、猫咲亜だった




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作者名:桜並木 | 作成日時:2020年6月6日 16時

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