只今俺の妻は死んだふりをして出迎えてくれています。【赤葦京治】 (ページ22)

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「えっ！？え！？え！？赤葦、これ何！？」

「ドッキリですね。」

「ドッキリ！？A死んでないのか！？お前ら仕組んでたのか！？」

物凄い勢いで俺たちに質問を投げかける木兎さん。

「私は死んでないですよ～ほら、この血だってただの血のりだし。京治とは何も仕組んでませんよ。」

「俺のアドリブです」

ちょっとドヤ顔気味に言う。

「えええ！？てっきり強盗とか来たのかと………」

強盗とか…………………来ても逆に強盗が殺されるから。

一応Aは柔道の有段者だし。

「……まあ木兎さん、とりあえず中に入って下さい。」

「おう！おっじゃまっしまーす！」

このテンションの変わりよう…………

やはり単細胞。

「今日は焼肉ですよ！あ、お肉切りますね！」

「おー！焼肉だぁー！！Aありがとな！！」

「いえいえ。」

………………

「頼むから体についている大量の血のりを拭いてくれ」

その姿で肉を切っていたら、軽くホラーだから。

そんなこんなで、呑んで食べてしているうちに俺の家で寝てしまった木兎さんは、奥さんに連れて帰られていった。

…………いや、ひきずられていった、と言う方が正しいか。