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Aside
「ん………よし、これでＯＫ！！」
時刻は18時50分を指す。
もうすぐで京治が帰ってくるから、丁度いい時間だ。
因みに今日の死に方は、口の中を銃で撃って、壁に血がいっぱい付いちゃうやつだよ！
……で、私は今日、壁が血のりで汚れないように透明のシートを貼っておいたんです！！
これで京治に「よく考えて汚れない様にしてくれたんだな」って言わせてやるんだ！
…………あ、足音聞こえる。これは京治のだ！
よし、スタンバイしておこう！
ドアノブが開かれる。
少しの沈黙のあと、状況を把握したらしい京治が口を開く。
「…………今日は、自分で口の中に撃った感じね………」
黒の革靴を脱ぐ京治。
まだかなまだかなと思いながら“その言葉”を待っていると。
「………ただいま」
いつも通りの、優しい声。
口角を上げて、笑いながら目を開けると、京治の顔がどアップであった。
…………近っ。
「おかえりー！あ、ねえねえ聞いて！今日壁が汚れないようにシート貼ったんだよ〜」
ちょっとドヤ顔気味で言う。
「簡単に剥せるシートなの！見てて！…………………………あれ？」
「…………どうしたの」
あれ？あれれ？ん？何故だ？
え…………
「シート……剥がれない……………」
それに…………
「シートの下に血のり付けちゃってる！シート意味ない！」
oh......
「………これは、何時もより大変な掃除になりそうだな。」
いい笑顔で言う京治。
「ううっ………ごめんなさい…………」
私に細工なんて、100年早かった…………
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作者名：＊フィラ＊ x他2人 | 作成日時：2015年2月17日 20時
