只今俺の妻は死んだふりをして出迎えてくれています。【赤葦京治】 (ページ15)

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「ん？何かあったの？」

Aが俺の携帯を覗き込む。

及川さん☆：来週の土曜日、烏野高校に集合！拒否権無し！！

「……土曜日空いてるよな……」

「うん……空いてなくても行かなくちゃ駄目なんだろうけどね………………………」

多分及川さんは東京に来てでも俺達を連れ出すだろう。

「「はぁ…………」」

二人同時に溜息が漏れた。

「ご飯…食べよっか」

「そうだな……」

テンションが下がりながらも、謎に話が弾んで5分後にはテンションが上がっているAと京治だった。

.

.

～翌日～

「……ただいま…」

ドアノブを開ける。

さて、今日はどんな死に方だろうか。

「…………あれ」

いない。いつもなら居るのに。

…………A？

「Aっ…………！？」

嫌な予感がしたので、急いでAを探す。

部屋や、クローゼットなど色々なところのドアを開けまくる。

そして、俺はある部屋のドアを開けた。

「……………居た…………」

………何故、こんな所に居るのか。答えは案外簡単だった。

「そういう事か…………」