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*
「オネーサンは何にします?」
それから持ち前のコミュ力で話しかけてみたら、物凄く意気投合し、ここじゃ何なのでということでマジバなう。
彼女…オネーサンは、オレの予想を斜め上を行くアメリカ帰りのいわゆる帰国子女だった。バスケはストバスでやってたんだとか。
同い歳だが兄(イケメン)がいて、一個年下に弟がいるらしい。
「――って、ことがあってーオネーサンはどう思います?」
「えっと…」
基本聞き手専門な彼女は、時々話は振ってはいるものの、結局はオレが喋って相槌を打っている。
だからといって、お互い不快というわけではない。
チームメイトや友達に、よくお前は喋りすぎだといわれたり、話が途中で止まったりするが、ここまで途切れない会話はしたことがない。
あー…友達にオネーサンみたいな人とかいればいいいのに。
いや、むしろ……
「オネーサンみたいな人が上にいたらなー…」
「……んん?」←
…あ、やべぇ
心の中で呟いたつもりが、実は声に出していたってことって……あるよね。←
「あ…いや…そうじゃなくて、オネーサンが姉ちゃんだったらなって…」
あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙違う!!確かに間違ってはないけど違う!!
なんとか弁解しようとして、結果墓穴掘っちゃったってこと…あるよね。←
今なら、自分の顔がこれほどまでにないくらいに真っ赤に染まっている自信がある。
最悪だ。いくら意気投合したからといって見ず知らずの人に何を言って…
ぽす。
目を合わせられなくて、両手で頭を抱えかけたところで、頭頂部に軽い衝撃が走った。
決して痛いというわけではなく、擽ったいといわけではなくむしろ、心地よい。
「…弟いるからもう姉ちゃんなんだけどな…」
「二番目立候補していいっすか」
困ったように、けれど何処か楽しそうにさらさらと髪を梳く彼女に、間髪入れずにそう言うと小さく噴き出す声が聞こえて、
「まったく、世話のかかる弟だこと……」
やはり、何処か楽しそうに、嬉しそうに。
震える声で(笑うのを我慢してたんだと思う)そう言った。
.
オレが彼女と会ったのはそれっきりだ。
連絡先は交換したが、あれからL〇NEぐらいでしかやり取りをしていない。
画面上ではあるものの、相変わらず話は聞いてくれている。つい最近、携帯見てたら相棒から「キモいのだよ」と言われたが。
また会える気がするのだ。
確証はない――けれど。
相棒の言葉を借りるなら、運命なのだよ!…ってねw
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ユキ(プロフ) - kosigayamaihintさん» ありがとうございます。殆ど妄想で書いているようなもんなので、とても嬉しいです。無理をしない程度に更新頑張りますw (2018年8月30日 9時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
kosigayamaihint(プロフ) - 光の姉凄く大好きです!この本編では見れないお話見るのとても楽しいです!更新楽しみにしています!でも無理はしないでくださいね (2018年8月30日 1時) (レス) id: d0a46af0d1 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - ゆめさん» ありがとうございます!あくまでも関係は年上と年下みたいな感じです!私も夢主がタイプですw (2018年4月25日 7時) (レス) id: de1da99f45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - こういう殺伐として甘くない関係好きです!夢主が超どタイプ。← (2018年4月25日 6時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 黒九路苦さん» ありがとうございます!更新は思い付いた時にやっていますが、待って頂けると幸いです。これからも頑張ります。 (2018年2月12日 0時) (レス) id: de1da99f45 (このIDを非表示/違反報告)
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