検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:27,580 hit

変わり者8人目 ページ10




ここは、少女漫画の世界なのではと錯覚する事がたびたびある。

幾らか例を挙げるとするなら、一つは、前回話した弱井さんの弱井さんによる弱井さんのための六つ子からの華麗なる逆ハー展開。

そしてもう一つは……これは、声を大にしていうほどのことじゃないんだけど。


「あ!見て見て何あの子、超地味なんだけどウケる〜!!」
「三つ編みに眼鏡って……昭和かよw」
「なんか噂だとカラ松と隣りらしいよ!」
「うわ、なにそれ、めっちゃ気に入らないんだけど。」


絶賛いびられ気味の私です。
入学式早々、松野くん(長男)のお陰か、あれから絡まれていないものの、それはただ、“絡まれてないだけ”。

どうやら彼女たち、私が松野くん(次男)の隣りにいて絡まれてるのがどうしても許せないらしく、直接私に忠告(脅す)するのではなく、影でコソコソ嫌がらせをする作戦に変えたらしい。

とはいえ、教室には彼女等の愛しの彼(爆)←がいるので彼から嫌われたくないのだろう、きちんと場をわきまえている。

だから、移動教室など、とにかく彼がいないところで陰口を叩いている。
態と、私に聞こえるような声音で。


…うん、何処の少女漫画かな、これは。(3回目)


彼女たちには悪いが、生憎、この手の嫌がらせ(?)には耐性がついている。
まぁ、多少ストレスは溜まるが、絡まれるよりはマシだ。


……と、思ってたのだが。





「ねぇ!

“トド松君”もそう思うでしょ?」

「…!?」



…ミーハー女子、別の松につけ込みやがった。
もはや、呆れを通り越してため息が溢れる。
いや、もう尊敬するよ、逆に。←


「えー、そんなコトよりさぁ、聞いてよ!昨日おそ松兄さんがさぁ」
「…えっ、そ、その前にトド松君はどう思っ」
「ねぇ、」


ミーハー女子の声を遮ぎるように、爽やかな声が耳を掠めた。


「ボクがさりげなく話題変えてあげたのに、その努力を踏みにじるのはどうかと思うよ〜?
……てかさぁ、“そういう話”って、普通、人がいないところでするモンでしょ」

「!あ…え、違、」

「あのさぁ」



なんだろう、尋常じゃない殺気的なものを感じるような……



「ボク、他人(ヒト)の悪口言う子って

……嫌い、なんだよね」

「……な、」



松野トド松
奇跡のルックス、キューティーフェアリー…なんて呼ばれてる彼だが。


どこがキューティーフェアリーだ。

鬼、悪魔…いや、ドライモンスターか。←

変わり者9人目→←変わり者7人目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (338 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , F6 , 黒バス(?)   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サクラ - 更新楽しみに待ってます!早く素でないかな… (2018年3月27日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 更新頑張ってください。待ってます。 (2018年3月7日 21時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
一松大好き 水姫(プロフ) - 最新頑張ってください! (2017年11月17日 13時) (レス) id: f4a6cb2266 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2017年5月5日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。