変わってて何が悪い！！【おそ松さん】 (ページ8)

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変わり者６人目ページ8

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中学でも、高校でも、図書室はオアシス(大袈裟)そのものだ。
どうやらこの学園、よりすぐりの学生を集めてる進学校ということもあってか、とにかくあらゆるところの設備が整っている、というか整いすぎている。

高校なのにLIVE会場あるし(F6専用)無駄に噴水がデカいし…etc

自分で言うのもなんだが、よくこの学校入れたよな…と、思う。

だからと言って、これらの設備に別に不満があるというわけではない。
むしろ感謝している。

そもそもここの図書室は広いうえに、腐るほどの本の山。本好きの私にとってはご褒美でしかない。

ここにいると、心がつい、浮かれてしまいがちになってしまう。

……だから、油断した。

｢…あ、すみませ――｣

｢……い、いえ、お気になさらず｣

ここには、私と同じく本を滞ってる仲間(←)がいるという事を。
すっかり忘れていた。

そして、その一人が実は今人気絶頂のアイドルだという事を。
誰が予想出来ただろうか。
…いや、予想出来ないだろう。(反語)

___

やわらかく、優しげな陽射しが、春風とともに入ってくる。

二人は見つめ合い、そして__

｢――恋に落ちた。
……ベタすぎませんかコレ｣

｢そうでしょう?だから、これは初心者及び夢女子向けです。
私の考えが間違っていなければ、あなたならもう少し難しい本が読めるかもしれませんね｣

なんとまぁ小難しい、どこかとっつきにくいような態度で、私にそうアドバイスをくれる彼。

若草色の髪に、ふちメガネ。
片手にはヒエログリフ?の翻訳書を添えて。

見た目からして、いかにもインテリアという感じだが、これでも彼はアイドル……らしい。

ハーバード大学准教授、ビューティージーニアス、松野チョロ松

……うん、色々とツッコミたい点が幾つかあるけどカットで。←

とにかく、彼とは気が合いそうなのはわかった。

｢…あの、松野さん｣

｢…水谷さん。私が、F6だということはご存知ですか｣

｢…?はい、知ってますけど…?｣

そう答えれば、ため息をつかれた。
…なんかしたか、私?←

｢別クラスですが、私にはあと5人、兄弟がいます。…さて、何が言いたいかわかりますね?｣

つまり、上の苗字だと混乱するから名前で呼べと?
そう聞くまでもない。彼の目はそう言っていた。
えー…

｢私、今日の今まで他人を名前で呼んだことないんですけど…｣

｢……では、こうしましょう｣

＊

─そんなこんなで、お互い名前で呼び合うことになりました─