〃 ページ6
＊
鈴村side
｢…物の見事に引っかかってくれてありがとうございます｣
｢…な!?｣
今なら、自分の顔が此れ程もなく歪んでいることに自信がある。
気配からしてぴったりと俺に付いていると取れる宮地先輩。さっき見えた戸惑いの表情からして、俺が何しでかすかが全く持って読めてない模様。冒頭で言った通り、彼……いや、彼らは見事に引っかかってくれた。
ちなみに考案者は俺である。
先ほど見せた3Pラインからのシュートはいわゆる“餌”のようなもの。
そもそも3Pは、得点が通常のシュートより多いほかに、人の目を惹き付ける。
つまり、俺が3Pを入れられることを知らしめて置けば、自然とゴール下は空く可能性が高い。
…が、秀徳のセンターは、198cmと高身長だ。緑間ならともかく、俺は3Pが専門ではないから、そんなに高いループで投げられる技術は持ち合わせていない。(多分それできんのりっさんぐらい)
……と、いう訳で。
もう一度、シュートを打つと見せかけてのフェイクをしてからのドリブル。焦らすに焦らしておけば、相手は様々な予測を立てては、対策をする。
じゃあもし、立てた予測に当てはまらないことを俺が実行したなら?
流石の彼らでも、直ぐには対応できない筈だ。
俺は、そこを狙う。
｢……｣
肩越しに後ろを盗み見れば、ゴールが見えた。
ゴールまでの距離は……センターラインまであと4,5歩走れば着くぐらいか。
………流石に、離れすぎか?
(……いや、)
｢……ｯ!?まさかｯ｣
｢おい!!正気かアイツ!?｣
____……たまには、何も考えずにボールを追いかけてみなさい___
｢………確実に……入れる…っ…!!｣
＊
___すぱり、
数瞬遅れて、再び静寂に包まれたコートに小さな乾いた音が響いた。
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アイスクリーム(プロフ) - はじめまして。この作品すごく楽しく読ませてもらいました。無理のないように更新を頑張ってください。茶川さんと虹村さんが仲がいいところがかなり好きです。応援してます。 (2020年5月3日 1時) (
レス) id: 88f513c2be (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - 私は中でも茶川ちゃん推しだからだと思うけどそろそろバスケでも活躍して欲しかったり(( (2019年7月16日 2時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 小冬さん» ありがとうございます！完結までは時間がかかりますが、付き合ってくれると幸いです！ (2019年7月6日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - とても面白かったです！！初めから最後まで夢中になって読みました。これからの先が、とてもおもしろそうです！！楽しみにしています。頑張ってください！ (2019年6月29日 14時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 十夜さん» イチャつく…考えてみますね← (2019年4月30日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
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