〃 ページ20
*
▽優side
祝勝会も無事終わり、各自解散ということで帰り道。
ゆったりとした足取りで帰路についていると、唐突に前を歩いていた2人が足を止めた。
「……で、」
『どうでした?』
「何のことですか?」
「『……
とぼけてんじゃねぇぇぇぇぇ!!』」←
「!?」←
いや、どうした。いきなり大声なんか出して……近所迷惑だろ。←
鈴村のみならシバいてるところだが、今回はりんちゃんもいるので別だ。
よっぼどのことが無い限り怒らない彼女がこうやって鈴村と一緒になって叫んでいるのは珍しい。
「あの……僕、何かしましたか……?」
『「………」』←
そう言うと、こちらを凝視したまま動かなくなった。
いや、どうした。(2回目)
____
▽鈴村side
「???」
首を傾げて心底わからないといったような表情をする彼女。おそらく頭の中にはクエスチョンマークが並んでいるに違いない。
なんというか、
「……ハァ、」
さすが、関さんと言ったところか。
これでもひとケタからの付き合いだ。
この人本気で分かってないわ。
ホント、彼女の鈍化さに何人が泣いたことか……
一つため息をついた後、同じく声を荒らげた隣りにいるもう一人の彼女……りっさんに目配せをする。
わかった、と言うかわりに彼女は俺に頷いてみせた。
“こういう類”の話は、異性よりも同性の方が話しやすいと思うから。
『高尾君から、何か言われなかった?』
「!」
びくりと、僅かながらも、彼女の肩が揺れたのがわかった。
……やっぱりな。
___
▽茶川side
「……別に、何も言われませんでしたよ」
『店出る直前、呼び出されてたのを、私は見逃さなかったぞ』
もちろん鈴村さんも。
誤魔化しの融通が効かなくなったため、観念したように彼女は話し始めた。
「『見捨てないで』」
『……へ?」
「『俺のこと、大嫌いになっちゃったの?』」
「おおぅ………」←
「『ねぇお願いだかr』「わかった、もういい」」←
鈴村さんが止めた。
とても、これ以上聞いてられない
……なんと言うか、罪悪感、というか………
122人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイスクリーム(プロフ) - はじめまして。この作品すごく楽しく読ませてもらいました。無理のないように更新を頑張ってください。茶川さんと虹村さんが仲がいいところがかなり好きです。応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 88f513c2be (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - 私は中でも茶川ちゃん推しだからだと思うけどそろそろバスケでも活躍して欲しかったり(( (2019年7月16日 2時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 小冬さん» ありがとうございます!完結までは時間がかかりますが、付き合ってくれると幸いです! (2019年7月6日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - とても面白かったです!!初めから最後まで夢中になって読みました。これからの先が、とてもおもしろそうです!!楽しみにしています。頑張ってください! (2019年6月29日 14時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 十夜さん» イチャつく…考えてみますね← (2019年4月30日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ