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鈴村side
スコアボードを見ると【(誠凛)30-31(正邦)】
点差はほとんどない状況。
次々と点を決めて行く誠凛…と、岩村さんが足を止めて口を開いた。
残念ながら、りっさんみたいに耳は超絶良かったりしないので、彼らの会話は聞こえない。
「……」
日向先輩が口を開き、言葉を返す。それを見て、ますます眉間のしわを濃くしてわからないといった表情を浮かべる岩村さん。
日向先輩は、そんな彼の横を歩きながら、言葉を続ける。
「……?」
すると、一旦言葉を切って、俺らのいるベンチを見て、笑みを零した。
彼の視線の先には、見守っている黒子や火神、降旗、関さん、りっさんそして、俺がいるワケで。
『……フッ』
りっさんの口元が緩む。多分、日向先輩の台詞を聞いたからだろう。
「なんて言ってた?」
『「「一年に頼って勝っても威張れないじゃないすか。…とどのつまり、
先輩の意地だよ。」……だってさ。』
「……先輩らしいねw」
流石、
どうしようもなく単純で分かりやすい、その理由が彼らを、
……否、
“俺たち”を突き動かしているんだと思った。
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藍斗 - おもしろかったです! 更新頑張ってください 応援してます! (2016年9月10日 11時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)
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