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▽鈴村side



「ここからは本気で行く。もっと必死に守れよ」




そして、高尾の弾いたボールは緑間へと繋がる。



「俺のシュート範囲は、そんな手前ではないのだよ」



センターラインあたりで構える緑間に、火神が目を見開く。
日向先輩達も、思わず動きを止めて瞠目する。
あんなところから打って、誰も考えないだろう。
しん、と一瞬静まった会場に、ボールがゴールネットを掠る音が響く。

高いループで真っ直ぐと放たれたシュートが入った瞬間、会場のざわめきが戻ってきた。


「おぉ………」


ホント実際に見ると感心というか、なんというか。人間技かっ?って思ってしまう。



(…まぁ、俺も人のこと言えないけど。)


『……』


そんなことを思いながら思わず俺と同類であろう彼女…りっさんに目を移せば、物思いにふける横顔が入ったので、再び逸らしたのは言うまでもない。

俺も俺の仕事をしよう。(これでもマネージャー兼選手である)

先ほどの結果から考えられる結論を簡潔にノートに書き纏めた。



ーーーーーーーーーーーーーー


*緑間がセンターラインから打てる→その分ゴール下に戻るのが早くなる。


↓つまり


*黒子の長距離パス(も)封印&自分の所に+3点入る



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



(……ざっと、こんなもんか。)



書き纏めている途中、隣でギリギリと奥歯を噛み締める音が聞こえた気がしたが、きっと気のせいだろう←

というか。

「……」
「(すごいわ…、試合の展開を掴んでるだけじゃなく、ちゃんと結論に辿り着いてる!)」


さっきから、隣……ノートを覗き込んでくるリコさんの視線が痛いです。


あまりにも視線が気になるので、逃げるようにコートに視線を向ければ、火神がスリーポイントシュートの構えでボールを放っていた。

そして、そのまま勢いよく走り、ゴールリングに弾かれたボールをダンクで捩じ込む。


1人アリウープ…か。


「成程ね、バ火神にしては良いこと思い付いたのね」
「……カントク、褒めるならちゃんと褒めてあげてください」


まぁ、すぐこの後大坪…さん?のシュートで、2点返されちゃうんだけどね……

〃→←〃



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藍斗 - おもしろかったです! 更新頑張ってください 応援してます! (2016年9月10日 11時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月4日 10時

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